日本人が知らないイスラーム世界の実像・徹底解剖! コーランにはヴェールを被れとは書いていなかった!(東洋文化研究所・後藤絵美インタビュー)
――どうしても日本人はイスラームに先入観を持ってしまいますしね。
後藤 例えば、イスラームの礼拝をしている人を見たら、怖い動きだと思う大人もいますよね。でも、知識があれば、神と対話していると思えるんです。ですから、先入観がない子どもにこそ触れて、彼らについて知ってほしい本なんです。
子どもは「スフィンクスやピラミッドの謎」に詳しかったりするじゃないですか。同じようにイスラームのことも知ってもらえればと思っているんです。落語の寿限無みたいにコーランを覚えるとかね(笑)
(読み始める後藤さん)
ビスミッラーヒッ ラフマ―ニッ ラヒーム
(慈しみ広く、情け深いアッラーのお名前において)
アルハムドリッラーヒ ラッビル アーラミーン
(アッラーよ、あなたを称賛します、諸世界の主よ)(『開始の章』の一部)
こんな感じの響きですよ。
――これは普通の日本人の感覚でいうと般若心経みたいなものですか?
後藤 イメージとしては近いです。アラビア語なので、漢文の般若心経というよりは日本語の文語のような感じですね。コーラン自体はもっと長いんですが、この『開始の章』はお祈りするときに、何度も言います。1日15回以上唱えます。
――礼拝は1日5回では?
後藤 5回の礼拝の中でも、夜明けの礼拝は2回繰り返す、正午は4回などと決まっていて、結果的に15回以上唱えることになるんです。礼拝パターンや地域によっても違いますけどね。
――本にも書いてありましたが、礼拝の時は『開始の章』と好きな3節以上の節を唱えればいいんですね?
後藤 そうです。すごく短い章や長い章の一部でもいいんです。コーラン全体は114章あって、長い章は1章300節近くあります。全体では、岩波文庫で上・中・下になるぐらいはありますね。
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2024.10.02 20:00心霊日本人が知らないイスラーム世界の実像・徹底解剖! コーランにはヴェールを被れとは書いていなかった!(東洋文化研究所・後藤絵美インタビュー)のページです。イスラーム、後藤絵美などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで