BBCが“イルミナティ実在の事実”を徹底報道! 創設者はヴァイスハウプト、発祥の地も判明「今も会合が開かれている」
ヴァイスハウプトは自身の優秀な教え子5人とともに、イルミナティの啓蒙の目的を過激な教えとともに広め、急速にネットワークを拡大していった。中でも、ドイツの優秀な外交官だったアドルフ・クニッグは、フリーメーソンメンバーをリクルートし、バイエルン州だけでなく、フランス、ハンガリー、ポーランド、イタリアで構成員を増やし、イルミナティを2000人規模の大きな組織に成長させた。
全てはインゴルシュタットで始まったイルミナティの活動だが、地元ジャーナリストのミヒャエル・クラナー氏によると、今となっては住民でさえ彼らが当時何をしていたかほとんど知らないという。
「当時のイルミナティの活動についてはほとんどの人が知りません。しかし、イルミナティがインゴルシュタットの歴史の一部であることには違いないのです。ヴァイスハウプトはあらゆる意味で革命的な人でした。彼はより良い政府、より良い世界を夢見ていました。人々を教育し、より良い人間をつくりたかったのです。彼がイルミナティを創設したのも、当時の大学では禁じられていた知識も含めて、全ての知識は人々に教えられるべきだと考えていたからです」(クラナー氏)
ちなみに、メアリ・シェリーの有名小説『フランケンシュタイン』の舞台もインゴルシュタットだが、クラナー氏によると、それにもイルミナティの影響があったとのことだ。
■イルミナティの陰謀は真実なのか?
こうして世界規模で知られるようになったイルミナティであるが、創設からわずか10年後に瓦解する。過激な反国家文書が政府権力に発見されたことで、バイエルン州当局に睨まれたからだ。イルミナティは解散し、ヴァイスハウプトはインゴルシュタットから300km北に離れたゴータに逃れ、そこで余生を過ごした。
だが、イルミナティは本当に姿を消したのだろうか? フランス革命、ケネディ暗殺、911テロはイルミナティの仕業ではなかったというのだろうか? 英ウィンチェスター大学のマイケル・ウッド教授は次のようにイルミナティを分析している。
「イルミナティにまつわる陰謀論を我々は“超陰謀論”と呼んでいます。つまり、他の陰謀論の上位に位置し、それらをコントロールしている巨大な陰謀論ということです」(ウッド教授)
インゴルシュタット市立博物館の記録官マリア・エッペルシェイマー氏も、1786年に出版されたヴァイスハウプトの書物を手に取りながら、次のように語っている。
「イルミナティが現在噂されるような世界を牛耳る秘密結社として想像されているのはバカげたことです。それは実在したイルミナティとは何の関係もありませんよ」(エッペルシェイマー氏)
だが、修道女アンナのように今でもイルミナティが存在し、インゴルシュタットで会合を開いていると信じる者もいる。また、トカナでもお伝えしたように、イルミナティの元メンバーによる内部告発もいくつも明らかになっている。果たしてイルミナティは今も世界を裏から操っているのだろうか、それともただの作り話なのだろうか? 「実在していた」事実は明らかになったものの、謎はさらに深まるばかりである。
参考:「BBC」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊BBCが“イルミナティ実在の事実”を徹底報道! 創設者はヴァイスハウプト、発祥の地も判明「今も会合が開かれている」のページです。秘密結社、ドイツ、イルミナティ、インゴルシュタット、フリーメーソン、アダム・ヴァイスハウプトなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで