シリコンバレーで伝説的ヒッピー施設「エサレン研究所」が復活! 全裸セラピー、タントラセックス… IT企業幹部に超人気の実態とは?
パーカー氏やザッカーバーグ氏は、「人間の心理の脆弱性を利用」し、「社会からの承認や共感を受けられる輪」を作り出すことによって、ユーザーを確保できると気づいたのだという。
「誰かが自分の投稿した写真や発言にコメントをくれることで、人間の脳には(報酬系神経伝達物質の)ドーパミンが出る。それによって、人はより多くの時間をソーシャルメディアに費やし、多くのコメントを残し、人からさらに多くの『いいね!』を得たい――と、無限ループに入っていく」(パーカー氏)
2人の子どもを持つパーカー氏は、ソーシャルメディアは従来とは異なる方法で人間の生産性を妨げると考えている。そして、ソーシャルメディアが子どもたちの脳に及ぼす影響は「神のみぞ知る」とのこと。彼の発言には、自分がFacebookと関わったことを後悔するような面が随所に見られる。
そして、Googleが数十億ドル規模の巨大企業になる前に同社でシェフとして働いていたボディ・カライジャン氏。彼によると、Googleの上場が決まってから、同社はもはやエキサイティングな職場ではなくなってしまったという。最終的に彼は会社を辞め、エサレンでパンを焼き、マッサージ師として働くことを選択した。
「シリコンバレー(の企業とそこで働く人々)を元の身体に戻したい。誰もが持っている“魂”を見つけるための仕事がしたいのです」(カライジャン氏)
さらに、Googleで倫理学者を務めたトリスタン・ハリス氏も、現在はエサレンに携わりインターネット中毒に関する講習を行っている。そして、ベンチャー起業家でFacebook社員でもあったデイブ・モリン氏は、テクノロジーとうつ病に関する講座を開いている。
エサレンでは「あなたのインナーネット(内面)に接続する」と題するクラスや、ニューエイジのテクニックであるマインドフルネス・ウォーキングやマインドフルな食事、自己を慈しむ法、イメージの視覚化、ヨガ、チャント(詠唱)、チャクラ瞑想、ギターなど精神を深める方法を学べるということだ。
米国の西海岸には、ヒッピー文化の影響を受けたヨガやベジタリアンを標榜するリトリート(保養所)が以前から多く存在する。その中でもエサレンが注目されるのは、経営陣にGoogleやFacebookの元社員を迎え、ハイテク産業で働く「彼らによる彼らのための保養所」を作ったことであろう。宿泊しなくても温泉のみ利用することができるようなので、西海岸に行ったら足を運んでみるのも有意義な経験になるだろう。
(文=三橋ココ)
参考:「New York Times」、「Daily Mail」、「Axios」、ほか
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