「哲学の毒」を哲学ナビゲーター・原田まりるが語る! 哲学が分かれば尾崎豊が分かる!?
――本書に掲載されなかった哲学格言で「これは……」と思うひどいものはありましたか?
原田 格言にもなっていませんが、ニーチェは女性に対して結構辛辣で……。ニーチェの言葉は、ソフマップを背景にしたグラドルに「チェンジ」と言うのと似たルサンチマンを感じました。「女は黙って黒い服を着ていれば、賢くみえる」みたいなことを書いてるんですよ。ニーチェはひどい(笑) ただ黒い服はよく着ています(笑)
――でも、本書もポジティブな格言だけではないですよね。
原田 結構キツイ言葉があるかもしれませんが、それも哲学の毒として楽しんでもらえればいいと思っています。
複数の出版社さんから「あなたはそのままで大丈夫という、ポエミーで柔らかい哲学の本を出しませんか」というオファーが来るんですが、哲学にはそんな言葉がないので(笑)
でも、本書は占いや音楽を聞くぐらいの感覚で、触れてもらえればと思います。私もなにかにつまずいたときは、哲学書で心を慰めてきたので……。カバーがカレンダーになっているので、トイレに張るような使い方もできますよ。
原田まりる
1985年2月12日、京都府京都市生まれ。作家・コラムニスト・哲学ナビゲーター。京都の「哲学の道」近くで育ち、高校時代から哲学書に深い関心を寄せる。大学在学中から、レースクイーン、中野風女シスターズ、風男塾などの芸能活動で人気を博す。2014年『私の体を鞭打つ言葉』(サンマーク出版)で作家デビュー。小説『ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。』(ダイヤモンド社)がヒット作となる。
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