「ジェンダーフリー、SM、男装の哲学」を哲学ナビゲーター・原田まりるが語る!

「ジェンダーフリー、SM、男装の哲学」を哲学ナビゲーター・原田まりるが語る!の画像5

――SMで有名な哲学者といえば、フランスの哲学者ミシェル・フーコーですかね?

原田 後は同じくフランスのジョルジュ・バタイユとか。哲学者の性嗜好を知ってから哲学書を読んでみるのも面白いですね。

――哲学者の変態エピソードを知っていますか?

原田 『社会契約論』で知られるジャン=ジャック・ルソーは露出狂でした。知らない女の人の前でお尻を出し、捕まったこともあります。本人に理由を聞くと「お尻を叩かれると思ったから」ですから……結構際どい人物ですね。バタイユは変態ですよ。特に本人のエピソードはないですが、彼の著作である『眼球譚』を読めばわかりますよね(笑)。あの内容は普通の人では書かないし、書けない。また、キルケゴールもすごく年下の女のコに求婚したり、一説によれば頻繁に美少年を買っていたんじゃないか? とも言われています。4回結婚したバートランド・ラッセルも、女性をトリコにするなんらかの秘策を持っていたのでしょうね。私の妄想では、『君主論』を書いたニッコロ・マキャヴェッリもサディスト寄りなんですよ。合理的で淡々としていて……。普段怖い人って性的にはマゾだったりしますが、マキャヴェッリにおいては全てにおいてS的な冷淡さを感じますよ(笑)


原田まりる
 1985年2月12日、京都府京都市生まれ。作家・コラムニスト・哲学ナビゲーター。京都の「哲学の道」近くで育ち、高校時代から哲学書に深い関心を寄せる。大学在学中から、レースクイーン、中野風女シスターズ、風男塾などの芸能活動で人気を博す。2014年『私の体を鞭打つ言葉』(サンマーク出版)で作家デビュー。小説『ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。』(ダイヤモンド社)がヒット作となる。

文=松本祐貴

1977年、大阪府生まれ。フリー編集者&ライター。雑誌記者、出版社勤務を経て、雑誌、ムックなどに寄稿する。テーマは旅、サブカル、趣味系が多い。著書『泥酔夫婦世界一周』(オークラ出版)『DIY葬儀ハンドブック』(駒草出版)。新刊に編集として関わった『これからの時代を生き抜くための生物学入門』(辰巳出版)五箇公一著。
・ ブログ「~世界一周~ 旅の柄」 http://tabinogara.blogspot.jp/

松本祐貴の記事一覧はこちら

※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。

人気連載

現実と夢が交差するレストラン…叔父が最期に託したメッセージと不思議な夢

現実と夢が交差するレストラン…叔父が最期に託したメッセージと不思議な夢

現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...

2024.11.14 23:00心霊
彼女は“それ”を叱ってしまった… 黒髪が招く悲劇『呪われた卒業式の予行演習』

彼女は“それ”を叱ってしまった… 黒髪が招く悲劇『呪われた卒業式の予行演習』

現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...

2024.10.30 23:00心霊
深夜の国道に立つ異様な『白い花嫁』タクシー運転手が語る“最恐”怪談

深夜の国道に立つ異様な『白い花嫁』タクシー運転手が語る“最恐”怪談

現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...

2024.10.16 20:00心霊
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】

“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】

現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...

2024.10.02 20:00心霊

「ジェンダーフリー、SM、男装の哲学」を哲学ナビゲーター・原田まりるが語る!のページです。などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで

人気記事ランキング11:35更新