「ジェンダーフリー、SM、男装の哲学」を哲学ナビゲーター・原田まりるが語る!
男装アイドルユニットのメンバーとして活躍した原田まりるが作家・哲学ナビゲーターに転身!! 前作『ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。』(ダイヤモンド社)は、女子高生の前にニーチェやキルケゴールが現れ、少女に生きる意味を教えていくという、哲学入門書的な小説観がヒットに繋がった。今回は哲学者の名言を集め、解説した新刊『まいにち哲学』(ポプラ社)を中心に原田まりるさんの人生哲学をうかがった第2回目のインタビュー。【第1回】
――アイドルから哲学作家という人生も興味深いので、芸能時代のお話も聞かせていただいていいですか。そもそもはどのように芸能界に入ったんですか?
原田 漫画『頭文字D』の影響で車が好きだったので、モーターショーに行っていたときにスカウトされたんです。好きなものは尾崎と『頭文字D』ですけど、元カレがヤンキーでその影響で……とかではないです(笑) 私もシビックのEG6で林道を走ってました。その後、レースクイーンをやっていて、レースクイーンオブザイヤーという賞を取って、08年に中野風女シスターズに入りました。
――いわゆるアイドルと哲学作家ではキャラが違うように感じます。アイドルのときはどう思って活動していたんですか?
原田 中野風女シスターズから派生した男装ユニット・風男塾は、男装をするので、いわゆるアイドルとは違いました。365日中360日ぐらいは男の子として活動していましたね。男装なので、愛想がいいわけでもないし、ファンも80%以上が女性でした。私は脳の切り替えがあるタイプで、男になりきっているときは、BOØWYみたいな好戦的な曲しか聞かなくなったり、普段は飲めないコーヒーのブラックが飲めるようになったり、男の声色もしていました(笑)
リアルな話、月経が止まったりしていましたからね……。周りのメンバーは誰もそんなことはなかったでしょうけど。今でも男の子のカッコウをしたくなるときがあります。でも、女性が好きなわけではないですよ。
――常に男性性を求められて、辛くはないんですか?
原田 『ぼくは麻理のなか』押見修造著(双葉社)という男性が女子高生と入れ替わる漫画があるんですけど、あれにちょっと近いような感覚です。中二病なことをいうと人格が支配されていて、本来の自分がわからなくなる。そのときは軽い二重人格だったのかも(笑)
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊深夜のパチンコ屋にうつむきながら入っていく謎の男達と不思議な警察官【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.09.18 20:00心霊「ジェンダーフリー、SM、男装の哲学」を哲学ナビゲーター・原田まりるが語る!のページです。松本祐貴、哲学、原田まりる、まいにち哲学、ニー哲、実存主義などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで