【姫乃たま×プリミ恥部】「気を使ったら即死」人は気を使った時に大事な何かを失う
ところで、そもそもその「愛のエネルギー」ってなんでしょう。愛に見えない力があるのはわかる気もするし、改めて言葉にしてみると、なんだか安っぽくも響きます。
プリミ恥部さんによると、愛のエネルギーはは“フリーエネルギー”としてその辺に遍在しているそうです。植物とか、椅子とか、空気中とか、どんなところにも宿っています。お菓子のように、物にも宇宙マッサージができるのはそのためなのでしょう。
私は八百万神みたいに目に見えないものが、いろんなところに宿っているところを想像しました。きっと神様というよりは、陽の「気」のようなものだと思うのですが、多くの人がそれを使いこなせていない状況にあるそうです。
プリミ恥部さんの宇宙マッサージは、受けた人が愛のエネルギーを使えるようになるためにおこなわれています。愛のエネルギーに対する感度が上がると、それまで過ごしていた風景の感じ方が大きく変わるそうです。大自然や神社みたいな、いかにも清らかな場所に行かなくても、日常生活の中で活気を得て調子を整えることができるようになるといった感じかもしれません。
「はい、こんな感じです」というプリミ恥部さんの声が頭の上から聞こえて、そっと手が離れました。目を開けるとなんとも不思議そうにしているお客さんの顔が飛び込んできました。
「チャクラってご存じですか? 体には見えない穴があって、そこに宇宙からのエネルギーが通っているんです。頭頂部、眉間、喉、ハート、みぞおち、へその下、下のほうの7箇所ですね。それぞれお腹のほうと背中のほうで、ラッパ状に前後に広がっていて、宇宙と繋がっています」
みんなの不思議そうな視線を意識したのか、していないのか、フラットな佇まいでプリミ恥部さんの説明が始まりました。だから、宇宙マッサージでチャクラのつまりを促すと、宇宙からの愛のエネルギーが全身に通るようになるという話です。
これまでは「宇宙」と言われても漠然としていましたが、偏在しているという愛のエネルギーについて想像してみると、自分が意識していなかったところに、目に見えない世界があるような気がしてきます。それはすごく遠くのようにも、近い場所のようにも感じます。
たしかに人生には、いいことも、理不尽なことも、神(を信じているかはどうかはさておき、そういう見えない壮大な何か)の手のひらに突然乗せられたとしか思えないようなことが起こります。
そこまで劇的なことはなくても、そもそもどうして私が私に生まれたのかとか(しかもどうして、わけもなく鬱屈としているのかとか)、そういう理由や経緯や未来のこともすべて把握してくれている限りない世界みたいなものがあるとして(アカシックレコードとかってそういう話でしたっけ…?)、そのような実際には足を踏み入れられない超越した世界が、プリミ恥部さんが指すところの「宇宙」なんじゃないかと思えるのです。
こう書くと「宇宙」が遠く離れた縁遠い場所に広がっているみたいですが、事実として地球も宇宙の一部です。宇宙はいまいる場所から、ずっと遠くまで果てしなく広がっていると考えるのが正確かもしれません。
愛のエネルギーの宿る場所が「宇宙」だとして、果ては人類のすべてを把握しているような遠いところから、身近ではいま座っている椅子にも、細菌や微生物(だとちょっと聞こえが悪いけど)のように存在しているのかもしれません。
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2024.10.02 20:00心霊【姫乃たま×プリミ恥部】「気を使ったら即死」人は気を使った時に大事な何かを失うのページです。スピリチュアル嫌い、プリミ恥部、姫乃たま、宇宙マッサージなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで