今はなき「毛沢東生誕祭」の貴重写真を公開! 1000万発の大花火大会…中国人の毛沢東崇拝っぷりがヤバイ!

 初代中国の主席だった毛沢東が死去したのは1976年のことになる。毛沢東は、「大躍進政策」や「文化大革命」による大失策で中国全土を混乱に陥れた。しかし、中国では大きな業績を遺した人物とみなされている。要するに神格化されているのだ。

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 夜を徹して行われていた“大花火大会”が終わり、周囲が明るくなってくると、今度は、韶山(しょうざん)毛沢東広場の中央にある毛沢東の像の前が生花で埋め尽くされた。朝早くにやって来た人々が色とりどりの生花で像の周囲を飾ったのだ。中国各地からバスをチャーターして来た団体客、上海などからベンツやBMWに乗って来た富裕層、地元で暮らしている貧しい農民など……。誰もが献花をすると手を合わせていた。その横には、毛沢東の像に向かってひれ伏している人もいた。毛沢東を敬愛しているのだ。そして、午前10時頃になると、今度は紅衛兵のコスプレが登場した。紅衛兵というのは、文化大革命時期に台頭した学生を主体とする青年学生運動組織のことだ。往事、紅衛兵は毛沢東に可愛がられていたという。

「私は、湖南省の北部にある小さな村から来ました。偉大な毛主席の誕生日は毎年来ています。身体が動かなくなるまで続けたいと思っています。この調子で人が来れば、20万人は集まることでしょう!!」(紅衛兵のコスプレ)

 

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 現在、毛沢東の遺体は、防腐処理をされた上で北京の天安門広場にある毛主席紀念堂に安置されている。館内の撮影は禁止となっているが、誰でも見ることができる。しかし、この紀念堂は、もうすぐ見納めとなる。何故ならば、韶山市に毛沢東の遺体が戻ってくることが決まっているからだ。早ければ、年内にもそうなるだろう。

 しかし、それにしても近年までニギニギしく行われていた「毛沢東生誕祭」。それはそれでいいが、今後、この祭りが行われないのであるならば、鑑賞者としては寂しい限りだ。毛沢東を崇拝して、ここに集まった人たちは、どのような気持ちでいるのだろうか、その辺もまた知りたいところだ。

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文=小倉門司太郎

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