19世紀フランスの精神病院で撮影された女性患者5名の写真に衝撃! どんな病気も「ヒステリー」と診断、強制収容&子宮摘出
これらの写真は1878年から1910年の間に、当時は悪名高かったパリのサルペトリエール病院で撮影された。撮影者は医療専門写真家のアルベール・ロンドで、彼は神経科医ジャン=ルタン・シャルコーに頼まれ、これらの写真を撮影した。
■19世紀の女性精神病患者たち
当時サルペトリエール病院は女性精神病患者を専門に収容していたが、実際には売春婦も収容されていたという。ビクトリア朝時代、拒食症やヒステリー患者は精神病院に閉じ込められ、写真家ロンドが病院に赴いた時、診療所には5000人の女性が住んでいた。
彼の撮った写真には、精神病とは異なるパーキンソン病や軽度の顔面けいれんによって、意思に反して収容された女性も写っている。
ビクトリア朝時代、精神病患者の女性のほとんどは「ヒステリー」と診断された。ヒステリーは子宮がずれることで起こり、性欲と関連すると考えられ、古典ギリシア語で「子宮」を意味する言葉から命名された。
この時代、女性が性的欲求を持つことは精神病とされ、アメリカの医師フレデリック・ホリックは、ヒステリーは女性の身持ちの悪さから起こるという説を唱えていた。またヒステリー患者の女性は気分障害、神経質、性的欲求、不眠症、むくみ、息切れ、腹部膨満、イライラ、または単に「問題を引き起こしやすい」等、幅広い症状を呈するともいわれていた。そしてヒステリーと診断された女性は、精神病院に入院するか、または外科手術で子宮を摘出することを余儀なくされた。
しかし精神科医シャルコーは、サルペトリエール病院での経験からヒステリーの女性の治療法を改革した。彼の指導の下で、女性患者は初めて医師から正式に診察された。シャルコーは彼らに話しかけ、身体反射をチェックし、簡単な作業を行わせ、それら全てがスケッチや写真にて記録された。シャルコーは、現代神経学の創始者として名を残し、とりわけ始めてヒステリーを解明した先駆的な人物となった。
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