大阪地震は南海トラフ巨大地震の前兆か? 発生の法則と前兆現象、タイミングを検証!
【動物たちも異常行動】
次は、動物たちの異常行動。関西に暮らす筆者の知り合いによると、18日の朝7時頃から飼い猫がニャアニャアと鳴いて家中を走り回っており、ハイテンションぶりに困惑していたという。
同じく兵庫県に暮らす知り合いによると、地震当日の朝、いつもはゴミ集積所の周囲でギャギャーと鳴いているカラスとムクドリが静かにしていたという。そして、地震発生から2時間ほどが過ぎると、いつものように鳴き始め、賑やかになったそうだ。
また、6月上旬以降、瀬戸内海でイルカの群れの目撃が相次いでいたことも見逃せない。3日に瀬戸内市牛窓町地区の砂浜で、6日には岡山県玉野市の瀬戸内海に浮かぶ石島(いしま)で、10日にも兵庫県明石市沖の明石海峡で、イルカの群れが目撃されていたのだ。
空や海の異変と動物たちの異常行動だけではない。今回の地震は何カ月も前から発生が危惧されていたことをお伝えしなければならない。
■月の引力も影響か!?
まず注目すべきは“月の位相”だ。実は今月14日は新月であり、月が地球に接近する“スーパームーン”だった。しかも、今後2カ月以内に部分月食を伴うスーパームーンが2回(7月13日と8月11日)続くというタイミングである。14日以降、16日に千葉県南部(M4.5)、17日に群馬県南部(M4.6)、そして18日の大阪府南部と大きな地震が続いているが、月の引力が影響していた可能性は否定できないだろう。
■台湾地震、「ラニーニャ現象」終息、キラウエア火山噴火……!
さらに今年は、2月6日に台湾で花蓮地震(M6.4)が発生している。台湾で大地震が発生すると、その後1年のうちに西日本で大きな地震が発生することが多いという法則が判明している。
加えて、太平洋東部の赤道域で海面水温が低くなる「ラニーニャ現象」が、この春に終息したと考えられているが、実は過去ラニーニャ現象の終息直後に日本を大地震が襲った事例が多数存在している。
そして5月3日にハワイのキラウエア火山が噴火したが、この火山が噴火した後も、やはり日本で大地震や火山噴火が起きやすいことが判明しているのだ。
■南海トラフ巨大地震の前兆か!?
さて、今回は西日本の大地震ということで、これが日本に破滅的被害をもたらすとされる南海トラフ巨大地震につながる事態を恐れている読者も多いのではないだろうか? その点に触れることなく記事を終えるわけにはいかない。
気象庁の見解によると、今回の地震と南海トラフ巨大地震との関係は、今のところは考えられないという。だが、本当にそうだろうか? もはや「いつ発生してもおかしくない」とされる南海トラフ巨大地震だが、その前兆として西日本の内陸で大地震が起きるということを複数の地震学者が指摘しているのだ。
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