阿久悠や横尾忠則もUFO目撃、サングラス「転送」事件も!? 「オカルトとサブカル」をサエキけんぞうと笹公人が語る!

:それはけっこう昔の話ですか?

サエキ:そうですね、30年くらい前です。

阿久悠や横尾忠則もUFO目撃、サングラス「転送」事件も!? 「オカルトとサブカル」をサエキけんぞうと笹公人が語る!の画像3

:超能力者の清田益章さんのお父さんの日記にも書かれていたんですけど、子供時代に無邪気に楽しんでいたときの方が力がすさまじかったみたいなんですね。やっぱり「今、最高!」っていうときにそういうのが起こるっていうのがあるんでしょうね。最近、サングラスがなくなったっていう事件もあったそうですね。

サエキ:ああ、ありました。転送されたっていうことがあったんです。友達の家で、一緒にいた人が机の上にサングラスを置いていたんですけど、「ない、ない」って騒ぎ出して。「さっきまでここにあったよね」ってみんなで話していたんです。結局、次の日にその人の自宅で見つかった。

:そのサングラスはサエキさんも見ていたんですね。

サエキ:うん、見ていた。どう考えても、家にあることが不自然な状況でした。転送としかいえなような。サングラスがなくなった空間が妙な緊張感に包まれていたことを今でも思い出します。

:「転送」っていう言葉が面白いですね。

サエキ:転送はときどき起こっているみたいですね。

:UFO体験もありますよね。

阿久悠や横尾忠則もUFO目撃、サングラス「転送」事件も!? 「オカルトとサブカル」をサエキけんぞうと笹公人が語る!の画像4横尾忠則全ポスター』(国書刊行会)

サエキ:UFOは、1989年に有明のライブハウスでレイクサイドという黒人バンドを見て、出たところのバスの停留所で見ましたね。バスを待って並んでいた9人ぐらいで。それは明らかにUFOだったんです。ただ、そうした体験をもらすと、矢追(純一)さんからは「もっと詳しく教えてほしい」って言われるし、あっという間にグレーゾーンで動かなければならなくなるよね。本業もあるので、ずっと自分の中でオカルト話しは禁じ手にしてたんですよ。でも、もう30年くらい経ったし、まあいいか、って。

:僕の中では「UFOを見た人はUFO関連の創作物を作る」っていう説があるんです。エンケン(遠藤賢司)さんもUFOを見てから『UFO』っていう曲を作っているし、デヴィッド・ボウイも『スターマン(Starman)』という曲を作っています。あと、有名な話ですけど、作詞家の阿久悠さんも横尾忠則さんとイースター島に旅行したときにUFOを目撃して、その後でピンク・レディーの『UFO』の歌詞を書いているんです。サエキさんはUFO関連の曲は作っていますか?

阿久悠や横尾忠則もUFO目撃、サングラス「転送」事件も!? 「オカルトとサブカル」をサエキけんぞうと笹公人が語る!の画像5画像は『ドン・ファンの教え』(太田出版)

サエキ:作ってないですね。そっち側に行っちゃうと、ものすごい吸引力で引っ張られていってしまうから避けているというのもあって。でもまあ、大好きですから密かにその手の本は読んでいました。細野(晴臣)さんから薦められたカルロス・カスタネダって人の『ドン・ファンの教え』(ネイティヴ・アメリカンに伝承されるキノコ=ペヨーテなどについての文化人類学者による研究本)とか。

:最近、宇宙人の魂を自称する人が多いですけど、サエキさんはご自分が宇宙人の魂だと思いますか?

サエキ:僕はものすごく冷静なので、自分を宇宙人だと思ったことはないですね。UFOに関しては、物理的な現象をどのぐらい見たことがあるかっていうことに興味があって。僕がどういう体験を評価しているかというと、とにかく複数の人が同時に見ること。それから、具体的に描写できているかということですね。そういう意味では、笹さんが中尊寺ゆつこさんなんかと秋山さんに連れられて富士の裾野に行ったときの体験は、僕の中では客観的に「UFOが来たらしいな」っていうふうに思えるんです。

●笹公人
現代歌人協会理事、大正大学客員准教授、文化学院講師、NHK学園講師、日本文藝家協会会員。2004年に未来年間賞を受賞。『念力家族』(インフォバーン)、『念力図鑑』(幻冬舎)、『抒情の奇妙な冒険』(早川書房)、『笹公人の念力短歌トレーニング』(扶桑社)他多数出版。2015年より、NHKEテレにて連続ドラマ「念力家族」が放送。テクノポップユニット「宇宙ヤング」で音楽活動も行っている。

●サエキけんぞう
幅広い活動を行なうマルチ・ミュージシャン。ハメルンズの活動を経て、80年代初頭に窪田晴男らとパール兄弟を結成、ソロでも精力的に活動を展開。特異なキャラクターと豊富な音楽知識で80年代の邦楽シーンにおいて異彩を放った。作詞家として、モーニング娘。の「愛の種」ほか、多数の作詞を手がけているほか、音楽評論、エッセイスト、プロデューサーとしても幅広く活躍、立教大学、獨協大学などで講師もつとめる。『歯科医のロック』『ヌードなオニオン』(河出書房新社)、『ロックとメディア社会』(新泉社)、『ロックの闘い 1965?1985』(シンコーミュージック)他多数出版。

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文=ラリー遠田

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