ブラックホール発生マシン「CERN」の性能が10倍アップすることが判明! ダークマター粒子も生成、パラレルワールドの謎も解明へ!
■ダークマター(暗黒物質)の解明につながるか
2017年の時点で、LHCは年間300万ものヒッグス粒子を生産できる性能を持っている。もちろんこのLHCの能力は素粒子物理最大のミステリーといわれている「質量はどのように生まれるのか」という問いの解明を助けるものになる。
そしてCERNの発表では2026年に生まれ変わる予定の高光度LHCは、年間に1500万もの亜原子粒子を生成できる性能を有しているということだ。加速器だけで5倍の性能アップが見込まれているのだ。
物理学者の基礎研究に貢献することに並行して、ビッグバンや反物質(antimatter)に関する理解を深めると共に、新たな粒子の発見を強力に後押しするものにもなる。
前出のジャノッティ氏は、アップグレードされたLHCが科学者たちにダークマター(暗黒物質)についての答えをもたらすことを期待しているという。ダークマターは現在の科学では検知することができないが、周囲の物質に重力の影響を与えていることがわかっている。
「個人的には宇宙のダークマターの謎を解くことは素晴らしいことだと考えています。そしてもちろん、LHCのビームの衝突でダークマター粒子を生成することもまた胸躍る出来事になるでしょう」(ファビオラ・ジャノッティ氏)
ジャノッティ氏をはじめとする多くのサイエンティストが、LHCのアップグレードは革新的な出来事になると確信しているようだ。
しかしその一方、一説では現在でも核爆弾の7万倍ものエネルギーを生成できるといわれているLHCの性能が、今後さらに10倍にまで高められるということは、事故など万が一の場合の危険性も計り知れないものになる。工事のためしばらくは稼動しないことが明らかになっているLHCだが、その動向に今後はチェックの強化が必要だ。パラレルワールドから宇宙の謎まで、解明が待たれる。
参考:「Disclose.tv」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊ブラックホール発生マシン「CERN」の性能が10倍アップすることが判明! ダークマター粒子も生成、パラレルワールドの謎も解明へ!のページです。物理学、仲田しんじ、ヒッグス粒子、CERN、LHC、大型ハドロン衝突型加速器、標準理論などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで