この宇宙には超微小サイズの“余剰次元”が隠れている!? 2018年末、「量子重力」観測で異次元の存在が証明される可能性?
“異次元”や“パラレルワールド”をテーマにした物語が数多く生まれ人気を博しているように、我々が今暮らしているこの世界とは違う別の次元があるとすれば、実に夢が膨らむだろう。まさに文字通りの夢物語だったはずの異次元世界だが、専門家によれば、宇宙の“隠れた次元”を発見できる可能性が高まっているというのだ。
■観測に成功した重力波とは何か?
2015年9月、アメリカの重力波検出器LIGO(Laser Interferometer Gravitational-Wave Observatory)が“重力波”の史上初観測に成功した。重力波は、100年も前にアインシュタインがその存在を理論上で指摘していた現象である。なお昨年6月には同じく2度目となる重力波の観測に成功し、さらに年明け早々にも3度目の観測が報告されている。
では、重力波とは何か? それは宇宙で発生している時空の“歪み”、あるいは“波紋”の伝播であると考えられている。宇宙全体は、決してカッチリと定まった時空ではなく、ゴムボールのように力が加わるとあらゆる方向へと微妙に伸び縮みすると見なされている。そして、このわずかな伸び縮みを示すものこそ重力波なのである。
宇宙空間で壮大なイベントが発生したときに、その“余波”として重力波が発生する。LIGOが検知した重力波は、太陽の20倍以上の質量をもつ2つのブラックホールが激突したときに発生したものであると説明されている。
しかしながら、超巨大ブラックホール同士が衝突するという凄まじい出来事で発生したわりには、重力波はきわめて弱い波動であり、これまで観測されなかったのはその微弱さゆえでもあるのだ。
“力”というには弱すぎる重力波だが、最近になって、実は別の影響も受けているがゆえの弱さだと主張する声が上がりはじめている。重力波は、なんとこの宇宙に潜む隠れた異次元の影響を受けているというのだ。
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