「LHC実験は幽霊の存在を明らかにするだろう」 英有名物理学者ガチ討議、導き出された最終結論は?
昔話や民間伝承のメジャーな題材であるのはもちろんのこと、幽霊やゴーストについては今も世界各地で新たなストーリーが生まれている。しかし一方で、科学が発達した今日においてもなお、その存在は完全に実証されていない。そこで先日、有名な物理学者と天文学者がラジオのトーク番組でひょんなことから幽霊の存在について話し合ったのだが……。
■幽霊が存在するならLHCで発見されているはず
イギリス「BBC Radio 4」のトーク番組「The Infinite Monkey Cage」において、科学の最先端をひた走る学者同士が話の流れから“幽霊”について意見を交わす一幕があったという。果たして、その衝撃的な話の内容とは?
問題のトーク番組「The Infinite Monkey Cage」は、英・マンチェスター大学の物理学者であるブライアン・コックス教授がホストを務める“お笑い系科学番組”なのだが、アメリカの天体物理学者であるニール・ドグラース・タイソン博士をゲストに招いた昨年12月27日の放送回において件の話が持ち上がった。ある話(欧米でゴーストはクリスマスの時節の話題)をきっかけに、コックス教授は「もし幽霊が存在しているのであれば、とっくにCERN(欧州原子核研究機構)のLHC(大型ハドロン衝突型加速器)が見つけているはずだ」と語ったのだ。いったいどういうことなのか。
「もしも我々が、自分の肉体の情報をキープしたまま離脱する何らかのパターン(つまり心霊体)を明らかにしたいのであれば、私たちはどのような媒体がそのパターンを運んでいるか、またどのように生身の身体と相互作用しているのかを正確に特定しなければなりません。別の言葉で言えば、LHCで発見できない“心霊体”を説明するために素粒子物理学の標準モデルを拡張しなければなりませんが、私たちの身体の粒子相互作用の一般的なエネルギー尺度ではあり得ない話です」(ブライアン・コックス教授)
学者同士の話だけになかなか難しい言葉で表現されているが、もし肉体の情報を持たない心霊体が存在するのであれば、LHCでも検知できないものということになり、逆に言えば肉体の情報をキープしている幽霊が存在するのであればとっくに発見されているということのようである。
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