生きたまま死体安置所に入れた女性も! 間違った死亡宣告で悲惨な目に遭った5例!

 酷暑にあえぐ日々だ。そこで、ちょっと背筋が凍る話をお届けしたい。ある女性が生きているのに死体安置所に送られる事件が起きた。いったいどうして、このようなことが起きたのだろうか?


■安置所の“死体”は息をしていた

 6月24日に南アフリカ・ヨハネスブルグから西南西にカールトンビルへと向かう道路で、自動車事故が起きた。4人の乗客のうち3人が、車から道路の真ん中に投げ出された。もう1人の乗客は幸いにも意識があり、滅茶苦茶に壊れた車の周りをふらふらと歩いていた。

 救急車が現場に急行したものの、負傷者の救助は非常に難しく危険な任務だった。救急隊員たちは、クラブ帰りのハイになった若者や、首都から急いで帰る飛ばし気味の車のヘッドライトが近づくたびに、轢かれないように側溝に飛び込まなければならなかったという。

 この救助に向かった民間救急車サービスの救急電話運営マネージャーであるジェリット・ブラドニック氏によれば、事故の起きた道路は電灯がなく、交通事故が多発する悪路だとして知られていた。

 救助は困難であったが、やがて救急隊はけが人を運ぶことに成功した。1名の生存者は病院に、道路上に横たわる3人は死亡宣告され、シートで覆われて死体安置室の冷凍庫に入れられた。

生きたまま死体安置所に入れた女性も! 間違った死亡宣告で悲惨な目に遭った5例!の画像1 画像は「Wikipedia」より

 しかしその後、死体安置室に入った法医学官は何かがおかしいことに気づいた。運ばれたうちの1人の「死体」は息をしていたのだ!

 事故の起きたハウテン州では、民間請負業者が救急車サービスを運営し、死亡宣告する権限も持っているので、人々は身近なこととしてこの事件に大きなショックを受けた。

 当局は「死んでいなかった」女性の身元を公表せず、また彼女の健康状態に関する情報も出していない。彼女と彼女の家族は、保健省を通じた面談の要請も断った。

 当局と救急サービスを行う企業は人々の非難を受け、この誤診がどのように起こったかを把握する必要に迫られた。前出のブラドニック氏は、南アフリカ紙・デイリーボイスにこう語った。

「救助隊員は全く困惑している。私たちは生きた人々に死を宣告する仕事ではない」

 またブラドニック氏は呼吸、脈拍のすべての正しい確認検査が行われた結果、患者は死亡と宣告されたと断言する。この事件は現在調査中で、民間救急医療サービスを管轄する政府機関に結果が報告される予定だ。

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