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安田純平さん動画、“底知れぬ違和感”の正体とは？「韓国人」発言、週刊新潮との裁判、身代金… 有識者が徹底コメント！

2018.08.02 11:00 文＝編集部

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　次にトカナ編集部の取材に答えてくれたのは、中東情勢に通じた国際ジャーナリストだ。

「安田さんが『韓国人だ』と語った理由について、彼のこれまでの活動や人脈を通じてさまざまな憶測が流れていますが、現時点で確かなことは言えません。とにかく政府は『情報を収集する』と言っているようですが、それらは“すべて外国頼り”というのが現実ですし、救出しようにも安田さんを拘束している組織のトップと接触しなければ動きようがありませんから、難しい交渉になります。

　また、公開された映像に違和感があることも事実です。安田さんの肌ツヤ、髭、痩せ具合などを見るにつけ、彼自身が語るほど“ひどい状況”に置かれているのかどうか、慎重に判断しなければなりません。それに、映像がそもそも公表日より前に撮影されており、何らかの意図をもってこのタイミングで公開された可能性も否定できません。そうなると、安田さんがすでにこの世にはいない可能性も生じてきます。結局、この映像から信じられるものは何一つとして存在しないうえ、目的もわからないのです。

　安田さんを助けたい気持ちは皆同じだと思いますが、いずれにしても日本政府は『情報を収集する』として、文字通りその段階まで。今すぐの救出はなかなか難しいのではないでしょうか」

　トカナ編集部の取材に、次のような厳しい意見を寄せる戦場カメラマンもいた。

「彼はパシフィスト（無抵抗主義者）ですね。残酷かもしれませんが、表現者として、己のイデオロギーに殉教する者として、酌量の余地はないと私個人は考えます。パシフィストが戦場取材をする場合に想定される最悪のケースは引き受けなければならないと考える同業者は多いはずです。と同時に、社会にとっては混乱のもとといえるでしょう」

　識者の間でもさまざまな見解が入り乱れているようだが、安田さんが1日も早く解放されることを切に願いたい。