34年前にロシアが企んだ“米国崩壊計画”、すべて現実化していた! 元KGBスパイが明かした「長期的イデオロギー破壊工作」とは!?
●不安定化
KGBによれば、国家を不安定にするのには、わずか2年から5年しかかからないという。この段階では、国の不可欠な構造要素である経済、外交、防衛システムを攻撃対象とする。KGBは、米国における人種間対立を扇動しようとする試みを繰り返してきた。アメリカでしばしば起きる暴動や各地で起きる衝突が、KGBによって率先されたケースは少なくないというのだ。
●危機
第3段階は「危機」だ。ベズメノフ氏は「1つの国を危機に陥れるまでには最大6週間しかかからないだろう」と語る。その危機は「勢力、構造、経済の激しい変化」をもたらし、最終段階には、「正常化」が続く。
●正常化
それは1つの国が基本的に乗っ取られ、新しいイデオロギーと現実のもとで生きることだ。
危機をもたらす人々を完全に取り除かない限り、アメリカでは幾度となく危機が起こるだろう、とベズメノフ氏は警告している。「もし人々が差し迫った危険を把握できなければ、何者をもってしてもアメリカを助けることはできない」と語り、「人々は自由にさよならを言わなければならないだろう」とも付け加えた。
彼がこの声明を発表した時、彼は当時のベビーブーマーたちや民主党を念頭において警告を発していた。
そして、インタビューの中でベズメノフ氏は、1984年時点でアメリカ崩壊のプロセスはすでに完了したと考えているという趣旨の発言をしている。理由は、KGBの専門家が想定していなかった地域にさえも破壊工作は達しており、そして、その破壊的行動のほとんどは、モラルの欠如したアメリカ人が、自国人に対して行っているという。
ソ連が何十年もかけて他国の破壊工作計画を着々と進めていた事実には、ぞっとする。そしてこのインタビューは34年も前に行われたものなのだが、現在のアメリカを的確に予測していて驚かされる。特にトランプが大統領になってからは、アメリカの基盤であった民族多様性を揺るがすような「危機」状態がしばしば起きている。
果たして、これもベズメノフ氏が主張している、KGBがアメリカにひそかにまいた「イデオロギー崩壊」の芽なのだろうか。
参考:「Big Think」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊34年前にロシアが企んだ“米国崩壊計画”、すべて現実化していた! 元KGBスパイが明かした「長期的イデオロギー破壊工作」とは!?のページです。予測、スパイ、KGB、ソ連、三橋ココ、ユリ・アレクサンドロヴィッチ・ベズメノフ、心理戦、破壊工作などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで