電柱に突き刺さって死んだライダーの幽霊が出る交差点! 現場周辺に白いモヤ、犬も怯えて…
今から30年以上も前のことになる。千葉県松戸市の路上で信じられないような交通事故が起こった。オートバイに乗った男性がちょっとした弾みで転倒してしまうと、いきなり体が空中に舞い上がってしまったのだ。そして、その男性は、あろうことか電信柱に取りつけてあるステップに突き刺さってしまった。
現場は、見通しの良い直線道路だ。道路の両側には、住宅が立ち並んでいるが、普通に走っていれば事故を起こすようなところではない。街灯もしっかりと取りつけられているので、夜間でも遠くまで見渡すことができる。偶然、現場を通った男性は話す。
「あれは本当に信じられないような事故でした。仕事から帰るときに交差点に差しかかると、バイクが倒れているのが見えました。すぐに事故だって分かりました。自分もバイク乗りなので助けなければいけないと思って、その場に停まったんですけど、とても悲惨な状況になっていました。その男性は、グサリと電柱に突き刺さっていたんです。もう自分の目を疑いました」
交差点の中心から電信柱までの距離は、数メートルといったところだろう。一番低いところにあるステップの高さは、地上から3メートルくらいだ。この場所に体が飛ばされてしまうというのは、余程の偶然が重ならないと不可能だ。男性は、話を続ける。
「本当に不運としか言いようがないです。ピンポイントでステップに刺さっていたんですよ。何とか助けようと思ったのですが、この男性が刺さっているところまで、手を伸ばしても届きませんでした。どこかで梯子を借りてきて引き降ろすことも考えたのですが、そのようなことをして内臓などに損傷を与えてもいけないと思いました。すぐ近くに電話ボックスがあったので119番に電話をしました。ピクピクと動いてはいましたが、すでに意識は失っていたようです。電柱は、真っ赤な血で染まっていました」
この事故が起きた交差点の近くには、電話ボックスがあった。偶然、現場をバイクで通った男性は、急いで電話をかけたが、男性は助からなかったという。もしも、隣にある公園に飛ばされていたら助かっていたのかも知れないと思うと残念だ。事故が起きてから、交差点の周辺では、奇妙なことが起こっていたという。すぐ近くの民家で暮らしている70代の男性は話す。
「もうこっちに引っ越して来てから40年以上が経ちます。昔は、犬を飼っていたので、寝る前によく散歩に行っていました。いつ頃からでしょうか? あの公園を歩いていると犬が良く吠えるようになったのです。ふと見ると例の電柱の周りに白いモヤのようなものがまとわりついていたことがあります。そういうことは何度かありましたね。犬は明らかに怯えていましたよ。何かが見えていたのでしょうね。交通事故のことは後から知りました。怖いですね。ご冥福をお祈りします」
この道路の両側には、桜の木が植えられているので、春になると花見に来る人たちで賑わいを見せる。今でも地元では、交通事故を起こした男性が串刺しになったという話は、まことしやかに語り継がれている。事故のあった交差点を車やバイクで通るときは、あまりスピードを出さない方がいいかも知れない。あなたの身に災いが降りかからないという保証は、どこにもないのだ。
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