米軍が緊急声明を発した「謎のUFOオーブ群」がサンディエゴ上空に出現! “フェニックスの光”の再来か、大ニュースに

■「フェニックスの光」と同じ顛末をたどるのか

 多くの住民が目撃し、謎が謎を呼ぶこのサンディエゴの“オーブ”なのだが、この騒ぎを聞きつけ、翌日になって政府筋から緊急声明がメディアに伝えられた。

 サンディエゴ湾にあるノースアイランド海軍航空基地のスポークスマンが「ABC 10News」に語ったところによれば、当日のサンディエゴ上空では軍事演習が行われていたということだ。あの“オーブ”が新型の照明弾のようなものであったのか、あるいは軍用ドローンであったのか、その詳細は軍事機密として一切明らかにはされず、空軍代表はただ「軍事演習である」とだけ言及している。

 今回の米空軍側の対応で思い起こされてくるのが、1997年に発生した米・アリゾナ州フェニックスやメキシコのソノラ州などで目撃された謎の複数の“オーブ”である「フェニックスの光」だ。

「フェニックスの光」とは1997年3月13日夜、米アリゾナ州フェニックス上空で長い時間帯にわたって多くの人々に目撃された謎の複数の光である。目撃した人の多くがこの複数の光はV字型の機体に設置されたものであると指摘しており、新しいタイプの“UFO”として大きな話題を呼んだ。

米軍が緊急声明を発した「謎のUFOオーブ群」がサンディエゴ上空に出現! フェニックスの光の再来か、大ニュースにの画像2画像は「Wikipedia」より

 そして、この騒ぎのすぐ後になって、米空軍から公式発表があり、当日夜に演習が行われており、この日の夜空の光は照明弾であると説明されたのだ。しかし実際に目撃した人々の中には照明弾であることを疑うものも少なくないようだ。昨年トカナでも紹介したように、当時のアリゾナ州知事が米空軍の説明について「完全なでっちあげ」だと真っ向から否定していたことも明らかになっている。

 今回のサンディエゴ上空の“オーブ”は「フェニックスの光」と同じパターンを繰り返していることになる。とすればこのまま多くの疑惑を残しながら闇に葬り去られてしまうのだろうか。


参考:「Inside Edition」、「ABC 10News」、ほか

文=仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
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