世界初のバーチャルプレデター「サイバースラッグ」爆誕! 自己を認識、空腹を感じ貪欲… 次はサイバー人間か!?

 バーチャルリアリティの世界に人間を再現する――その夢をかなえる最初の一歩となるかもしれない。米国の研究者がコンピュータ上でウミウシの神経システムを再現し、本物と同じような行動をさせることに成功したというのだ。

世界初のバーチャルプレデター「サイバースラッグ」爆誕! 自己を認識、空腹を感じ貪欲… 次はサイバー人間か!?の画像1画像は「Science Daily」より引用

 世界初となるヴァーチャル生物「サイバースラッグ」を開発したのは、米イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の生物学者ラーナー・ジレット氏らのチームだ。サイバースラッグは餌や同種の仲間に対し、モデルとなったウミウシ(Pleurobranchaea californica)と同じように振舞い、しかも単純ながら自己認識もしているとのことだから驚きだ。

 ジレット氏はイリノイ大学のニュースサイトで自らの研究を解説している。この研究で再現されたのは、ジレット氏曰く「動機付けと記憶を外界に対する認識に紐付け、それをどう感じるかを元に情報に反応する」というシステムだ。ジレット氏は以前の研究で得たウミウシの神経システムを元に、その脳を再現したシミュレーションを作り上げた。

世界初のバーチャルプレデター「サイバースラッグ」爆誕! 自己を認識、空腹を感じ貪欲… 次はサイバー人間か!?の画像2ラーナー・ジレット氏。画像は「Illinois News Bureau」より引用

 そうして作られたのがサイバースラッグだ。ジレット氏によれば、本物と同じように“空腹”を感じ、そしてどんな餌がおいしいか、良くないかを学んでいるという。例えば、サイバースラッグが別の物体と接触したとき、行動の選択肢は「食べる」「仲良くする」「逃げる」の3つある。そこで、自分の状態(お腹は空いているか?)や相手の情報(どんなにおいがするか?)と過去の学習・経験を合わせて、適切な行動を決めるのである。

世界初のバーチャルプレデター「サイバースラッグ」爆誕! 自己を認識、空腹を感じ貪欲… 次はサイバー人間か!?の画像3画像は「Illinois News Bureau」より引用

「デフォルトの反応は“避ける”です。しかし、空腹状態や感覚、学習が一体となって“貪欲な状態”が形成され、それが十分に高くなると、サイバースラッグは攻撃を加えるでしょう」(ジレット氏)