世界初「ネットフリックス依存症患者」が確認される! 映像による快感と現実逃避で人生崩壊…患者増加の危機=印
今年9月17日に発表されたエミー賞で23部門を受賞し、テレビネットワークでは最多の受賞数を記録した米・映像ストリーミング配信事業会社「ネットフリックス」。今年7月には会員数が1億3014万人に増加するなど、世界中がネットフリックス漬けになっているが、そうした中、遂に治療を要するネットフリックス中毒者が現れたというのだ!
ネットフリックスユーザーの1日の平均視聴時間は約50分。しかし、インド紙「The Hindu」(10月8日付)によると、ネットフリックス中毒になった26歳のインド人男性Aは、1日7時間もネットフリックスを観続けていたという。
そうした生活を半年以上も続けていたAは、そのことが原因で定職に就くこともできずにいた。そこで意を決して、インド・バンガロールの国立精神衛生・神経科学研究所に助けを求めてきたという。
同研究所の心理学者Manoj Kumar Sharma医師によると、Aは家族から仕事を探すようプレッシャーをかけられており、それから逃れるためにネットフリックスを利用し、「強烈な快感」を得ていたとのことだ。
世界的に使用されている精神障害の診断マニュアル「DSM-5」には、ネットフリックス中毒の項目は存在しないが、テレビゲーム中毒は精神障害として掲載されている。今後患者数が増えていけば、正式にネットフリックス中毒が精神障害の1つとして認定される日が来るかもしれない。Sharma医師も次のように語っている。
「8歳から14歳の若い世代に見られる中毒はゲームに集中しています。ネットフリックスは大人が中毒になることが多いです。継続的なストレスを感じている人が、(配信映像)で感情的な満足感を得ているのです」(Sharma医師)
現在、非公式ながら世界初のネットフリックス中毒者として報じられたA氏は、ストレスを軽減するための呼吸訓練などの治療を受けている最中だという。今後、彼が普通の生活に戻れることを祈りたい。
先日、アダルトサイトを毎日1~3時間、2年間で計1220時間も職場で閲覧していた神戸大学の職員の男性が懲戒処分になったばかりだが、世界ではポルノ依存症で家庭崩壊に至ったケースも報告されている。ポルノは性的な興奮を引き起こすため中毒になりやすいのも理解できるが、一見したところそういった危険のない映像配信サイトでも依存症に陥る危険はあるのだ。
ネット上にはネットフリックスに限らず、YouTube、hulu、Amazonプライムビデオなど、魅力的なコンテンツを備えた動画配信サイトはいくらでもある。ついつい見入ってしまって夜更かししてしまった経験がある読者もいるのではないだろうか。だが、何事も節度を守ることが大切だ。動画を見すぎて全てを失うなんてことにならないように気をつけたいものだ。
参考:「The Hindu」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊世界初「ネットフリックス依存症患者」が確認される! 映像による快感と現実逃避で人生崩壊…患者増加の危機=印のページです。依存症、ストレス、インド、中毒、Netflix、ネットフリックスなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで