奇習! カップルが次々と“謎のグループ”に惨殺…! 「何をやっても事件化しない地域」警察の怠慢捜査に隠された真実=近畿

kishuu1843_01.jpg画像は「getty」より引用

「自分が一生懸命になって(調べたことを)伝えても、生返事ばかりで……挙げ句には、“もうこれ以上、深入りするな”と、お説教ですよ。考えられます? お説教ですよ。犯人だってわかっているのに、何もしないどころか、私に対してお説教です。私はね、もう何十年も前のことになりますけれどもね、あの時の刑事がね、大あくびをしながら、心底面倒臭そうに、私の話を聞き流していた顔がね、本当に忘れられないんですよ」


“真犯人”と思しき犯行グループの素性がわかっていながらも、その情報提供を受ける形で捜査を開始することもなく、むしろ、その答えに辿り着いた山本さんを邪険にした感すらあったという捜査員たち。そうした彼らの“不可解すぎる対応”が持つ“意味”を、山本さん知ったのは、それから随分と時が流れた後であったという。


「(応対した捜査員)本人が言ったことではないですから、それが真実か? と問われれば断言はできないですけれどもね、少なくとも、あいつら(※犯行グループ)の暮らしている地域というのは、昔から“何をやっても事件にはならない地域”としてね、位置づけられていたというんです。詳しいことは私もよくわかりませんけれどもね、そのルールみたいなものがね、あの事件の捜査を妨げていたのだろう、と。今でもそう確信していますよ、私は」


 たしかに日本各地で日々、発生している事件を隈なく見ていくと、“なんとも奇妙な形”で、その捜査が打ち切られているケースがままあるということは、現代の世に暮らす我々でも“なんとなく”ではあるにせよ、体感していることである。おそらく、山本さんの証言を聞く限り、彼の幼馴染の身に起きた事件についても、そうしたケースの1つであると考えられるが、いずれにしかり、いくら“アンタッチャブルな要素”を孕むものであったとしても、そうした事件の被害者や、遺族の心情を鑑みれば、たとえいくら時間がかかったとしても、本当の意味での“解決”がもたらされるよう、我々も切に願うばかりだ。

 人々の胸中を察すると、誰しもなんともやりきれないものがあると言えるだろう。
(取材・文/戸叶和男)


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