お茶の水女子大「LGBT支援」は超先進的でカッコイイ!! だからこそ罠が…元女子大教授が指摘！

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　実際何人かに聞いてみたところ、「Ｂは合格でいいけど……Ａは……信用できない……」皆さん異口同音でした。

　ふむ。容貌、服装、趣味、仕草、言葉遣い……やはり〈女子らしさ〉ですか、決め手は。

　そういえば、性同一性障害を精神科医が診断するガイドラインにも、「らしさ」の項目がしっかり入ってますしね、女子認定ポイントとして妥当なところでしょう。

　女らしいのが女。らしくなきゃ女失格。しかしこれ、えらく古臭いジェンダー観ですけど？　いわゆる「性役割」「性表現」で分類する。いいんですか？　心に性差があるのは生物学的事実でしょうが、統計にすぎない性差と、性別というリアルな線引きとをごっちゃにしてませんか？　そりゃ、体が♂な個体を女子認定できるかどうかとなったら、性差ステレオタイプに頼るしか方法はなさそうですけどね。

画像は「Getty Images」より引用

「男はこう」「女はこう」と決めつけるな。これが男女平等の基本だったはず。さぁてジェンダー研究の一大拠点たるお茶大、難題を抱え込みましたよ。ジェンダーフリーを捨てて「らしさ」主義へ舵を切るのか。それとも、「らしさ」に惑わされず平等に受け入れる覚悟か。見識が問われますね！

　というか、日本一の女子大がＬＧＢＴブームの罠にかかったんじゃないかと心配です。記者会見では「共学化の予定はない」と断定したお茶大学長、頼もしい口調でしたが、だからこそなおさら心配。だって、女性が直面する社会的困難って、そもそも何が原因でしたかね？　月経。妊娠。出産。重い乳房。手間のかかる排泄器官。レイプされやすい生殖器。そういった身体要因こそが社会的不利の源でした。生理痛とは無縁に生きてきたＭｔＦ※がどんな〈生きづらさ〉を抱えているにせよ、それは女性特有の困難とは全然種類が違うものでしょう。一緒くたにして女子教育全うできますか？

※Male to Femaleの略。身体的には男性であるが性自認が女性

　ブームに気をとられると女子大の意義が見失われるだけ。そんなことはじめっからわかってたでしょうに……。

　それでも思いとどまれないほど、「ＬＧＢＴ支援」という肩書は魅力的のようですね。なぜそんなに惹かれてしまうのか？

 
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