お茶女「LGBT支援」の罠を元女子大教授が指摘!
お茶の水女子大「LGBT支援」は超先進的でカッコイイ!! だからこそ罠が…元女子大教授が指摘!
〈男性の体への本物の違和感〉を出願条件にすることです。♂入学者に、成人後必ず性別適合手術を受ける誓約書を提出させる。ホルモン療法と適合手術の費用は大学が援助。卒業後たとえば5年たってまだ未オペだったら卒業資格取り消し。
これで「心の性」とかいう心霊現象を実証できますね。カラダ本位のこの立場、LGBTコミュニティではとっくに名前が付いていて、「TS原理主義(トランスセクシュアル原理主義)」って呼ばれます。原理主義って怖そうですが、要は「正論」ってことですね。男女の区別は体の区別でしかないんだよと。
体当たりの正攻法でめでたく決着です。よかったよかった。と思いきや……、
「不妊手術を強要するつもりか!」そう叩かれてしまう昨今らしいのですよ。
「カラダの問題じゃない! 大切なのはココロが女ってことなの!」
……やれやれ。お茶大も要らぬ労苦をしょい込んだものです。
まあ実際には、深刻な面倒は生じないと思いますよ。百田顔のMtFビアンが大挙押し寄せるとも思えませんし。では表面上無難に推移すればめでたいんでしょうか。いやいやその方がむしろ厄介です。深層に埋もれた論理矛盾に歯止めが利かず、ジェンダー関連の知と言論をますます狂わせてゆくので。
ともあれ難儀なことです。――お茶大、どうか頑張ってください――としか。
(三浦俊彦)
◆三浦俊彦(みうら・としひこ)
1959年生まれ。東京大学総合文化研究科博士課程単位取得退学。現在、東京大学文学部教授。専門は、美学・分析哲学。和洋女子大学名誉教授。著書に『エンドレスエイトの驚愕: ハルヒ@人間原理を考える』(春秋社、2018年)、『改訂版 可能世界の哲学――「存在」と「自己」を考える』(二見文庫、2017年)など。
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