新潮45の“ウンコ過ぎたLGBT議論”を東大教授・三浦俊彦が分析! 杉田論文の本当の読み方はこうだ!
ハイパースカトロジスト(超糞便学者)としても知られる稀代の哲学者・三浦俊彦(東京大学教授)が、世の中の“ウンコな正論”を哲学的直観で分析する【超スカトロジスト時評】――
●男の子の「プリキュア」登場 「多様性の大切さ表現」評価の声
↑こんな見出しが目に留まりました(朝日新聞12月3日社会面)。アニメ画像付きの、48行にわたる大きな記事。うへぇ大袈裟な、「多様性」が絡むと何でも美談になるんだなァと感心しましたが――これで思い出したのが「杉田水脈論文」。雑誌『新潮45』休刊の引き金となったあれ。皆さん忘れてるでしょうから、内容を要約しておきますね。
① LGBT支援の報道が多すぎる。日本にLGBT差別はないのに。
② LGBTの「生きづらさ」の原因は、主に親による無理解だ。制度を変えて解決できる問題ではない。
③ メディアはLGBTの「生きづらさ」を社会制度のせいにするが、それは税金を使って支援しろってこと。だがそれは的外れだ。LGBTは「生産性」がない(子どもを作らない)から。
④ 行政がLGBT関連の要綱を発表するたびにマスコミがもてはやすので、政治家の人気とりに利用されてしまう。
⑤ Tは障害なので医療など行政の対象となるが、LGBは性的嗜好にすぎない。
⑥ 同性愛感情の多くは一過性のものなのに、「多様性」を当然視する風潮ゆえ「このままでいいんだ」となり、不幸な人を増やしかねない。
⑦ LGBTに加えてQにIにPに、きりがない。性別は男と女の二つで十分。報道は冷静な批判に向かうべし。
これのどこがヤバいんでしたっけ。そう、③の「生産性」、あと⑤と⑥でした。
「生産性」なんて言葉で煽らなければ、②③④の流れが重要な問題提起として評価されたかもしれないのに……。③は事実誤認とも言われました。LGBT支援に税金など大して使われてないぞと。いや、杉田論文の矛先は行政ではなくメディアなんですね。間違った税金投入を行政にそそのかしていると。
さて⑤⑥に対しては――「同性愛は嗜好ではない、指向だ」「同性愛者が不幸だというのか」という声がいっせいに上がりました。
同性愛者が異性愛者に比べて幸福か不幸かは一概に言えませんが、社会全体の幸福を考えると、LGBTが〈目立つ〉ことを喜ぶ理由はあっても〈増える〉ことを喜ぶ理由は見あたらないかもしれません。そしてむやみに〈目立たせ〉た結果〈増やす〉ことになりはせぬか不安。そこが保守派のツボみたいです。
「指向」と「嗜好」はどうでしょう。学術的な定義はありませんが、こんなイメージですかね。
指向:生まれつき決定した、変えられない属性。
嗜好:いつでもやめられる性癖。
この区別、意味ありますか? 嗜好どころか“試行”と呼ぶべき趣味的同性愛もありふれてますが、そういうのNGなんですかって話。皆さん『おっさんずラブ』ってドラマにそこそこリアリティ感じてましたよね? あんなふうにノンケがGに目覚めるって実際よくある話。なのに逆はありえないとでも? 一方通行ってそれ、偏見じゃないですか? 変えられようが変えられまいがLGBも女装もSMも、スカトロも獣姦も近親姦も、実害がない限り当事者の自由なはずですけど? リベラルってそういうことでしょう。
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2024.10.02 20:00心霊新潮45の“ウンコ過ぎたLGBT議論”を東大教授・三浦俊彦が分析! 杉田論文の本当の読み方はこうだ!のページです。LGBT、哲学、新潮45、杉田水脈、正論、超スカトロジスト時評などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで