2064年までに人類は半減する!? ミラノ大学の研究チームが発表した「最悪の人口崩壊」シナリオとは

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 現在、地球上には約83億人もの人々が暮らしている。どこを見渡しても人で溢れかえり、少子化が叫ばれる日本にいても、地球規模での「人口爆発」や「食糧危機」を心配する声は絶えない。

 しかし、イタリアのミラノ大学の研究チームが発表した最新の予測は、まったく逆のシナリオを描いていた。彼らが提示した最悪のシミュレーションによれば、あと40年足らず、つまり2064年までに、人類の人口は「半分」にまで激減する可能性があるというのだ。

『アベンジャーズ』の悪役サノスが指を鳴らしたかのようなこの絶望的な未来は、決して荒唐無稽な映画の話ではない。

地球が支えられる限界「環境収容力」の突然の低下

 ミラノ大学の研究チームは、学術誌『Chaos, Solitons & Fractals』に発表した研究で、新石器時代から現代に至るまでの1万2000年間にわたる人類の人口増加データを分析し、歴史的な成長パターンを正確に再現する数学的モデルを構築した。

 人類の歴史を振り返ると、人口はゆっくりと安定して増える時期もあれば、爆発的に加速する時期もあった。現在の軌道自体は比較的安定しており、明日すぐに崩壊が始まるわけではないという。

 では、なぜ「人口が半分になる」という恐ろしい予測が出てくるのか。

 それは、地球環境が人間を養える限界値、すなわち「環境収容力(キャリング・キャパシティ)」が突然低下した場合を想定したからだ。

 研究チームはこう警告する。

「もし気候変動、パンデミック、世界的紛争、あるいは深刻な資源不足などによって、地球の環境収容力が突然『20億人』にまで急落したと仮定しましょう。その場合、私たちのモデルは急速な人口減少を予測し、2064年頃までに人類が半減する可能性を示しています」

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画像は「Daily Mail」より

 これはあくまで「数学的なワーストケースのシミュレーション」であり、確定した未来の予言ではない。しかし、猛暑や山火事の激増、新型コロナウイルスのようなパンデミックの恐怖をリアルタイムで経験している私たちにとって、このシナリオは決して絵空事とは言い切れないだろう。

1960年の「終末予言」と、現代の静かなる危機

 人口に関する恐ろしい予測といえば、1960年に科学者たちが提唱した有名な「ドゥームズデイ(終末の日)方程式」がある。これは、人類の人口が無限大に向かって爆発的に増加し続け、結果として2026年11月13日(金曜日)に大量絶滅を迎えるというものだった。

 しかし、世界中で出生率が低下したため、人類はこの破滅的な軌道を回避することができた。しかし、今度はその「出生率の低下」が新たな危機を生み出している。

 昨年の別の研究では、人類が長期的な絶滅を避けるためには、女性1人あたり「2.7人」の子供(合計特殊出生率)が必要だと指摘されている。従来の「2.1人」という定説を大きく上回る数字だ。

 しかし現実には、イギリスは1.41、アメリカは1.62、そして日本に至っては1.2を下回るという絶望的な水準にある。

イーロン・マスクが鳴らす「少子化」という最大の警鐘

 この「静かなる人口崩壊」に対して、長年声高に警鐘を鳴らし続けているのが、テスラやX(旧Twitter)を率いるテック界の億万長者、イーロン・マスク氏だ。

 自身も4人の女性との間に14人の子供を持つマスク氏は、常々「人口減少こそが文明の未来に対する最大のリスクだ」と豪語している。若者が減れば労働力が不足し、国の借金は膨れ上がり、医療や年金制度は破綻し、最終的には社会全体が崩壊するというのが彼の持論だ。

 気候変動やパンデミックによる「突然のクラッシュ」が先か、それとも少子化による「静かなる消滅」が先か。どちらにせよ、右肩上がりで増え続けてきた人類の歴史は、今まさに巨大な曲がり角に差し掛かっているのかもしれない。2064年、生き残った半分の人類は、どんな地球の景色を見ているのだろうか。

参考:Daily Mail、ほか

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