【戦慄】「ミイラの呪い」は実在した? フリマで売られる人体パーツから“古代の真菌胞子”が解き放たれる…

“ミイラの呪い”が今や現実の問題になったのか――。個人間売買で取引されるミイラの人体パーツが関係する人々へ深刻な健康被害をもたらす可能性があるという。
■“ミイラの呪い”が個人間取引で復活!?
フリマサービスやネットオークションが充実した今日、ありとあらゆる物品が個人間で売買されているが、驚くべきことにマニアックな人々の間でミイラ化した人体パーツが多数取引されていることが判明している。
この実態について科学者たちは、ミイラ化した人体パーツの世界的な取引の拡大によって、ミイラに潜んでいる古代の真菌胞子を世界中に解き放つ可能性があると警告している。“ミイラの呪い”が現実の危機として浮上してきたのだ。
英・スタフォードシャー大学、伊・サレント大学とメッシーナ大学、豪・アデレード大学の研究チームが今年8月に「International Journal of Cultural Property」で発表した研究では、ミイラ化した人体パーツは防腐処理の際の毒性や、微生物の増殖を促進する不適切な保管方法などにより、健康や生物安全保障上のリスクをもたらすことを警告している。
研究チームはメタプラットフォーム、電子商取引サイト、ウェブストア、オークションハウス上の128件のオンライン投稿を分析し、ミイラ化した人体パーツが販売されている事例を多数発見した。
その中には、温度管理の痕跡が全くないリビングルームや住宅など、屋外でパーツを展示する業者もいた。販売者は安全に関する説明を一切行わず、多くの場合、通常の郵便サービスを利用して現物を買い手に届けていた。
サンプルの半数以上である51.6%は人体の頭部で、ペルー北部およびエクアドル東部のシュアール族が製作したツァンツァと呼ばれる“干し首”などが含まれている。
研究チームによると、ミイラに潜んでいる休眠状態にある真菌の胞子は、移動したり刺激を受けたりすると空気中に飛散し、周囲の人々に健康被害をもたらす可能性があるという。その中には、重度の中毒、脳障害、癌、肝臓や腎臓の障害、皮膚病変、肺の炎症を引き起こすものもあるのだ。
博物館ではミイラ化した遺体は温度と湿度管理されたガラスケースに展示され、ミイラと入館者の両方を保護している。
しかし個人収集家の場合、通常そのような対策は取られず、休眠状態の胞子は刺激を受けると容易に空気中に飛散してしまう。
「オンラインで販売されているミイラ化した遺体には生物劣化の兆候が見られるが、販売者は安全に関するガイダンスを提供していません。危険性に対する認識不足、あるいは意図的な無視が原因です」と研究チームは説明する。
「より効果的な対策が実施されるまでは、国民は警戒を怠らず、ミイラ化した遺体の販売を関係当局や専門機関に通報すべきである」(研究論文より)
同論文によると、1970年代に現在のポーランドにあるクラクフのカジミェシュ4世の墓を発掘した科学者12人のうち10人が死亡した原因は、アスペルギルス胞子の吸入だったとされている。
また1923年にツタンカーメン王の墓の開封に立ち会い死亡したカーナーヴォン卿の死因も、アスペルギルスの胞子を吸い込んだことであると一部では推測されている。
「これらの場合、それらの真菌胞子は何百年もの間休眠状態にあり、いったん何らかの刺激を受けると空気中に飛散し、人間の健康に危険を及ぼすようになります」(研究論文より)
研究チームによればより効果的な対策が実施されるまで、一般市民は警戒を怠らず、ミイラ化した人体パーツの販売を関係当局や専門機関に報告する必要があるという。したがって公衆衛生を守り、考古学的遺物を保存するためには、監視と教育の改善が不可欠であるということだ。
ともあれ“ミイラの呪い”が個人間取引で今の時代に復活するかもしれないというこの恐ろし過ぎるリスクは広く共有されなければならない。
参考:「Daily Mail」ほか
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