2月1日、NASAガチ警告の「小惑星2002 NT7」が地球衝突! ネットで大盛り上がり、実際は…!?
新年早々であるが、小惑星の地球衝突が近いという噂がインターネット上を駆け巡っている。英「Daily Star」や「Express」も報じたその危機とは――?
■NASAが情報を隠蔽!?
YouTubeの陰謀論系チャンネルが今盛り上がっているのが、今年の2月1日に小惑星「2002 NT7」が地球に衝突するという話題である。これは2002年に米国で発見された直径2kmほどの小惑星で、発見当初、NASAが地球衝突の恐れがあり、世界規模の大災害になる恐れがあると発表して世界的な大ニュースとなった。しかし、その後地球衝突の可能性はないとNASAは予測を撤回している。
このときの予測で地球衝突の日とされていたのが2019年2月1日であった。そして、NASAの予測撤回は再計算によるものではなく事実の隠蔽であると、陰謀論者たちは近年こぞって主張している。登録者数が41万人を超える陰謀論系YouTubeニュースチャンネル「DAHBOO7」でも3年前にこの一件を扱っているが、動画の再生回数は11万回を超え、800件近いコメントが寄せられている。英「Daily Star」の記事によれば、昨年だけで実に75本もの2002 NT7にまつわる動画がYouTubeに投稿されているという。
NASAによると、2002 NT7は今月13日に地球に接近するという。ただし、その距離は火星より遠く、次に接近するのは2060年2月になるという。さらに、来月1日に地球に衝突するという当初の予測をNASAは完全に否定しており、潜在的なリスクの可能性もかなり低いと推測している。
NASAは地球に衝突する恐れのある小惑星をたびたび公表しており、インターネット上でもしばしば大きな話題となる。2002 NT7は最初期にリスクがあると発表された小惑星であり、地球衝突危機のまさに「先駆け」ともいえる存在だ。この小惑星が未だに取り上げられるのは、それだけ人々の心に強く印象が残っているということかもしれない。
今回の騒ぎを心配する必要はなさそうであるが、小惑星の地球衝突はいつ起こってもおかしくない。今年もトカナでは様々な情報を注視し、新たな危機の可能性をいち早くお届けする所存である。
(編集部)
参考:「Express」「Daily Star」ほか
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