「現代版・座敷牢」に閉じ込められた“口利けぬ”老婆 ― 悪臭の中で数十年、笑顔で手を叩き… 不動産執行人が暴露!
2019.01.10 12:00
首都圏エリアではあるものの駅からは数キロ離れ、都市計画からも忘れ去られたような古い町並みに佇む広大な農家住宅。
敷地内には母屋に分家、厠、井戸小屋、納屋、厩、蔵と並んでおり、立派な大地主家系が崩壊の時を迎えようとしていた。
不動産扱いの建物が敷地内に複数あるため、母屋に分家にと調査のため敷地内を行き来する際、なにやら下水のような汚物臭が漂ってくる。厠が今も使われているのかと思っていたのだが……、実際に今も使われていたのは蔵造りの「座敷牢」。
画像は「Getty Images」より引用
臭気の発生源はここだった。
「全部鍵は開いてるから、勝手に終わらせといて」
債務者の言葉通り蔵造りの鉄扉は開いており、その扉を開けると牢屋を思わせる格子戸があるという構造にゾッとさせられる。まさに物語で見るような「座敷牢」だ。
格子戸自体には小さな外鍵出入り口が設けられているため、それをくぐり中へ入ると布団とちゃぶ台に小さな流し、それに介護用トイレの置かれた四畳半ほどの生活スペースがあった。
一応電気やエアコンといった設備もあるが、さながら独房といった佇まい。
この座敷牢の住人は80代とも思える老婆、暴れたり大声を出すどころか久々の来客である我々を楽しそうに笑顔で迎えてくれた。
とはいえ、彼女は言葉を持たず、意思表示として手を叩く。
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