中国のイギリス丸パクリ都市「テムズタウン」に潜入! 成金とニセモノ文化の“成れの果て”を見よ!
街の中には、イギリスの著名人の塑像や珍妙な野外彫刻などもある。おそらく許可なく作ったものなのだろう。そのためか名前の表示は見当たらない。だが、それぞれがチャーチル、シェークスピア、ダイアナ妃、シェリー、ニュートン、ジェームズ・ボンド、ベッカム、ハリー・ポッターに似ていると言われている。事務所を訪ねると何故かパンフレットを手渡された。この事務所には、貸自転車も用意されている。色々な人たちが物見遊山でやって来るのだ。
松江区では、2000年代の前半から高級住宅街の開発が行われている。中国では、各地方政府の開発計画に基づいて、広大な土地に住宅やショッピングセンター、公園などを配置した街を造るといった住宅開発が郊外をメインとして行われているのだ。同区では、『一城九鎮戦略』というニュータウン計画に基づき、高級物件の戸建別荘が次々と建築されている。
このようにスケールの大きな構想を持っている松江区だが、『テムズタウン』の近くには、上海唯一の山である余山があり、ここは国家旅遊暇区になっている。そのためすぐ近くには、ゴルフ場もある。上海市内までは、車で20分という好立地となっていることから、松江区は、上海の多くの金持ちたちに注目されている。
この日、『テムズタウン』には、半日いたが、式を終えた新婚カップルが記念写真を撮っている光景ばかりが目に入った。その数は、50組を超えていた。どのカップルも幸せそうな表情をしていたのが印象的だった。余程、「ニセ欧州がお好き!」なのだろう。
(文・銀座長谷川組次郎)
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2024.10.02 20:00心霊中国のイギリス丸パクリ都市「テムズタウン」に潜入! 成金とニセモノ文化の“成れの果て”を見よ!のページです。中国、イギリス、著作権、パクリ、上海、結婚式、銀座長谷川組次郎、テムズタウンなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで