ソクラテスは空を飛んで宇宙まで行っていたことが新発覚! プラトンの哲学書「パイドン」にハッキリ記述!
古代ギリシャの哲学者ソクラテスは地球を飛び出し、宇宙から地球を見ていた――そんな主張が話題だ。1月26日付の英「Express」でも報じられた。
■ソクラテスは宇宙へ旅していた?
ソクラテス(紀元前470~399年)は哲学の祖とされ、プラトンをはじめとする著名な哲学者たちを弟子とした、まさに古代ギリシャを代表する偉人の一人である。道行く人々を捕まえては対話を行い、その問答の中で相手の矛盾・無知を自覚させていくという独特な方法を確立し、その中で自らも思索を深めていった。
さて、当時から賢人として名を馳せ、多くの弟子たちに囲まれていたソクラテスであるが、彼は自らの著作を残していない。後に弟子たちがその問答や発言をまとめたものが現代まで伝わっているのみである。英「Express」の記事によれば、その中の一つ、プラトンが著した哲学書『パイドン』にソクラテスが宇宙から地球を見た証拠があるのだという。
パイドンはソクラテスの死刑執行の日を舞台としており、ソクラテスが死の直前に弟子たちと行った最後の問答を記している。その対話の中で、ソクラテスは大地、つまり地球について語っている。
ソクラテスは大地について「上から見た地球は12枚の皮を貼り合わせて作ったボールのように見え、色とりどりに色分けされている。その色は画家が使うサンプルのようだ」「木々も花も実も美しく、山や石もなめらかで透き通った美しい色をしている」といったことを話している。
このような記述は、地球の姿を知っている現代の我々が読んでもそれほど違和感がないものだ。だが、紀元前399年に死んだ人物がなぜそんなことを知っていたのか? ソクラテスは実際に地球を宇宙から眺めたのではないか――というのが一部の陰謀論者の主張である。この主張を取り上げたオルタナティブサイト「Ancient Origins」の記事では、古代ギリシャが我々の考えている以上に進んだ文明を持っていた可能性についても触れている。
しかし一方で、宇宙に行かなくても地球について知ることは十分に可能であるとの反論もある。当時、すでに地球が丸いことは知識人の間では良く知られたことであった。また、宇宙まで行かずとも高い山などに登れば、パイドンに書かれたような地球の姿を思い描くことは可能であるとの指摘もある。
世界各地の古代文明が残した神話の中には、まるで宇宙を旅したかのような記述があったり、あるいは宇宙からやってきて古代の人々に知恵を授けた存在が記されていたりするものも珍しくない。古代ギリシャでは紀元前のコンピュータともいわれる「アンティキティラ島の機械」(カレンダー説もある)も発見されていることから、そのような知られざる背景があったとしてもおかしくはない。
(編集部)
参考:「Express」、「Ancient Origins」ほか
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