突然の集団リンチで500人死亡、タンザニアの黒魔術信仰がエグすぎる! 奇病「Chira」、エイズ、貧困… 超暗黒社会の実態

突然の集団リンチで500人死亡、タンザニアの黒魔術信仰がエグすぎる! 奇病「Chira」、エイズ、貧困… 超暗黒社会の実態の画像4イメージ画像は「Getty Images」より引用

 アフリカ諸国をカバーする衛星ニュース局「アフリカニュース」(2017年1月8日付)によれば、毎月80人ほどが「悪魔と契約した魔女」との疑いをかけられてリンチされ、殺害されているという。また、タンザニアのNGO団体「法的権利と人権センター(Legal and Human Rights Centre、LHRC)」によれば、2005~11年の間に約3000人が「魔女狩り」に遭っており、2017年の前半だけで500人が殺害されたそうだ。

 もちろん、そのほとんどがあらぬ疑いをかけられた罪のない女性で、突然、集団リンチにあって殺害されたり、家ごと燃やされたりする事件がしばしばニュースにも取り上げられる。しかし、報道される部分はあくまで氷山の一角であり、タンザニアの村社会では「いつか自分にも魔女の疑いがかけられるかもしれない」という恐怖が渦巻いている。まるで、中世暗黒時代のヨーロッパだ。

「魔女」の疑いがかけられるのは、一般庶民よりも裕福で恵まれており嫉妬の対象となる女性であるケースが多い。また「赤い目は魔女の証拠」とされているため、目が充血した高齢者が標的にされることも多い。リンチされたり殺害されたりした女性から「赤い目」がえぐりだされることもあるが、その「赤い目」の原因は、貧困地域で料理用の燃料として使われる牛ふんなのである。

■「魔女狩り」の背景にあるもの

 中世ヨーロッパで「黒魔術信仰」「魔女狩り」が発生した一因は、貧困とペストの流行による社会不安だった。タンザニアの黒魔術信仰の背景にも、貧困とエイズの流行、そして周辺地域の都市化があると指摘されている。

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