【実録】他人になりすまし、他人の家に住み、他人として死んでいく…「なりすまし生活者」の実態を不動産執行人が暴露!
こういう場合は、全ての賃貸契約者に事情を説明したり、室内の調査に協力してもらわなくてはならないため一苦労となる。
さらに今回のマンションオーナーである債務者男性、賃貸契約者との契約もずさんで、記憶を頼りに契約書を探したり、鍵を探したりと奔走させられることになるのだが…… そんな奔走の中に不可解な出会いがあった――。
7割が空室という状況であるため、まずは空き部屋から調査を入れようと執行が開始されると……、いるのだ。一部屋も賃借契約が無いはずの4階に1人、見知らぬ住人が。
債務者男性も面識がないというこの住人は、物静かでにこやかな痩せ型男性。年の頃は60代半ば。事情を尋ねてみると、聞き取りやすくゆったりとした口調で経緯を語りだした。
該当の部屋は新聞販売店が新聞配達員のために借り上げていた数部屋のうちの一つで、その又貸しの状況が今も続いているという。
「ここに書いてある名前で新聞販売店に問い合わせてもらえれば分かりますから」
電力会社から届いた請求書が執行官に手渡されると、債務者男性にも新聞販売店との契約は確かに記憶にあるようだったので、一旦事務所に戻り契約書を探すことに。
エレベーターに乗り込みしばらくすると、債務者男性のおぼろげだった記憶が徐々に輪郭を取り戻す。
「おかしい。その新聞販売店、確か潰れたから契約終わったんだ」
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊【実録】他人になりすまし、他人の家に住み、他人として死んでいく…「なりすまし生活者」の実態を不動産執行人が暴露!のページです。死体、なりすまし、ニポポ、不動産執行、暗黒物件、空き部屋、不可解などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで