死刑囚取材人・片岡健の新刊『平成監獄面会記』がヤバイ! 女性死刑囚からの口説き、残酷殺害、優遇される殺人者…!

 凶悪犯罪者ジャーナリスト歴12年である片岡健氏は、このほど、世間を震撼させた殺人鬼の素顔に迫る『平成監獄面会記 重大殺人犯7人と1人のリアル』(笠倉出版社)を上梓した。

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画像は「Amazon」より引用

 同書では片岡氏がこれまで実際に会った死刑囚をはじめとする重大殺人犯たちのなかで、個性が際立っていた「7人と1人」を克明に描いている。

 TOCANAでは、片岡健氏に出版を記念して連続インタビューを敢行。第3回は、知られざる塀の中の真実、死刑囚のメディア報道とのイメージとのギャップ、死刑囚に口説かれた話しなどについて語ってもらう。

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片岡健氏

■拘置所職員からのいじめ

——本書の藤城康孝の話が衝撃的でした。殺人事件そのものだけでなく、「拘置所職員からのいじめ」というのも衝撃的です。こうしたいじめはよくあることなのでしょうか?

片岡 ただ藤城の場合のいじめというのは、幻想だと思うのです。いわゆる妄想性障害でしょうね。ただ、いじめというかちょっと厳しい処遇にするというような嫌がらせはできますけれどね。本来は文通できるところを禁止にするとか。

参考記事:【死刑囚の実像】死刑より「拘置所職員からのいじめ」を恐れる大量殺人犯——加古川7人殺害事件

——差し入れを渡さないとかいうこともありますか。

片岡 それもありますよね。本を差し入れた時に、DVDがついていたら差し入れしないとか。DVDは差し入れではダメなんです。でも、DVDを取って渡せばいいだけなのに、そういうことをしないとか。

■有名な死刑囚は優遇される!?

——片岡さんから見た拘置所職員からのいじめというのはありますか?

片岡 いじめというか、人によって差をつけていますよね。好き嫌いで扱いが変わる。あと、「支援者が多い、少ない」「有名、有名じゃない」などによって対応が変わるというのは間違いなくあります。

——影響力がある人は優遇されそうでない人は冷遇されるということもあるんですね。たとえば、どういうことがありましたか?

片岡 刑が確定したら身内以外の面会はなかなか難しくて、身内以外が面会を許されるのは普通、刑が確定する前から面会や手紙のやりとりをしている場合だけなんです。でも、千葉刑務所では、支援者が多い受刑者が誰とでも面会させてもらえていましたね。支援者が少ない受刑者はそんなことはないのに。

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