普通の女子高生たちの「売春」の今! 体を売ることへの抵抗ゼロ… JKビジネス“裏オプ”の実態を暴露!(インタビュー)
高木 僕がこの本の取材を通じて感じたのは、「女子高生の売春を特異と思ってしまうこと自体、すでに古い」ということです。そう思ったら、もうオッサンですね。
売春は当たり前、身近なもので、誰もが足を踏み入れる可能性のある話になってきています。いわば、タバコとかアルコールぐらい軽いものです。まずは大人の「売春をしてはいけない」という概念、感覚を変えなきゃダメです。そうしないと、彼女たちの考えが理解できなくなります。
大人の読者のみなさんは、なぜ仕事をするかと問われれば自分や家族のためと答えるでしょう。それが社会というものですよね。では、16歳の女子高生たちは誰のために、なんのために働くのか? 彼女たちにも目的があります。それが承認欲求だったり、好きなジャニーズ、ビジュアル系バンドのためであっても、結局は大人のやっていることと同じです。彼女たちにとってはその手段が売春だったんです。
もっと言えば、大人が「売春はダメなことだ」と女子高生に面と向かって言えるのか、という話です。デリヘルで本番をしている20歳以上の女のコはいっぱいいて、買っている男も星の数ほどいます。買春疑惑が報じられた県知事や教師だっていましたよね。そんな報道が山ほどある。そんな中で、子どもがニュースを見て、「売春はダメなんだ」と本当に思えるのかどうか。
管理売春はもちろん犯罪だが、個人の売買春には罰則が設けられてはいない。だからと言って、女子高生がお金のためにカラダを売る行為は褒められたものではないはずだ。難しい問題だが、現場で証言を聞いてきた高木氏は「大人の考え方」自体を変えないと本当に理解することは難しいと指摘する。後編では、カラダを売る女のコたち個人に焦点を当てて実態を紹介したい。
つづく
※ カラダを売るJKたちの生態に迫る後編はコチラ!(24日18時に配信予定)
高木瑞穂(たかぎ・みずほ)
ノンフィクションライター。月刊誌編集長、週刊誌記者を経てフリーランスとなる。社会・風俗の犯罪事件をテーマとする。著書に『売春島「最後の桃源郷」渡鹿野島ルポ』(彩図社)など。
・ ツイッター https://twitter.com/takagimizuho2
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