「売春は麻疹のようなもの」立ちんぼ女子高生、実の兄に指を挿れられ… JKに広がる“売春感染”を取材! 『裏オプ』著者インタビュー
■売春にも地域格差が!?
――女性のスカウトがいて、仕事をしたい女子高生たちから相談を受けているという話にも驚きました。
高木 そう、ツイッターなどで相談を受けるんですね。SNSがない時代は、繁華街で知り合った悪友や地元のコミュニティつながりで情報を得ていたはずです。でも今は、SNSですぐに女スカウトとつながることができるんですね。
――それは都内や大都市の話で、地方はまた別なんでしょうか?
高木 本書にも某関東地方の田舎町が登場しますが、JKビジネスがない地域のコは年齢を詐称して働くしかないですね。その手口も先輩から代々受け継がれています。4,000円でニセの身分証が作れるとかね。
――そこにも都会と地方の格差があるんですか?
高木 JKビジネスの方が稼げるので、収入格差はあります。地方では援デリや風俗でこき使われるケースが見られます。
最近は地方のコが夏休み期間だけ東京に出稼ぎにくることもあります。反対に東京から大阪に行くコもいます。大阪の方が本番の単価が高いから、という話です。
東京で18歳以上のJKビジネスだと1.5~3万円。だいたいは2万円前後です。それが大阪だと3万円前後、ときには5万円にもなる。それなら新幹線代も出せます。ほかには、風俗でよくある話ですが、千葉のコが地元を避けて町田で働くなどのパターンもありますね。
■ドラッグ、闇の組織…… 取材で危険なことは?
――本書で衝撃を受けたのは、女子高生が新宿歌舞伎町で立ちんぼをしているという話です。立ちんぼは、風俗の中でも最底辺です。自らの商品価値を知っているはずの女子高生がなぜ、と思いました。
高木 12年の4月のことです。歌舞伎町のハイジア前に最高13人ほど座っていて、そのうち8、9人は女子高生でした。もう彼女たちはその場所にはいないですけど、裏から手をまわして、潜入取材をせずに、女のコたちからちゃんと直接話を聞きました。
――そういう取材で危ない目には遭わないのですか?
高木 JKビジネスではまったくないですね。僕は若いころキャバクラ雑誌の編集長をしていて、その時ならヤクザ系のオーナーさんに軟禁されたことがあります。女のコの犬の名前を間違えたという理由でしたね(笑)。
――アンダーグラウンドな世界ですが、ドラッグも蔓延していますか?
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