「売春は麻疹のようなもの」立ちんぼ女子高生、実の兄に指を挿れられ… JKに広がる“売春感染”を取材! 『裏オプ』著者インタビュー
高木 JKビジネスを誕生時から取材していて、僕が一番詳しいだろうと自負していたのが一番の理由です。取材で識者にコメントをもらっても的外れなものが多くて、それなら全部自分で調べた方がいいと思ったんです。オーナーさんなどの関係者とも取材で知り合ったり、足を突っ込みすぎて、一部では僕がJKビジネスを経営しているというウワサまでたてられました。まったくしていませんけどね(笑)。
――その第一人者だからこそお聞きしますが、結局のところJKビジネス、女子高生の売春を私たちはどう捉えたらよいのでしょうか。本書には、売春を“麻疹(はしか)”に喩えた次のような記述もありました。
「少女売春は麻疹のような感染症に近いものだ。意思はハッキリしていて是非の選択が自分でできる。~中略~ 麻疹の感染を防ぐには予防接種を受けることはもとより、できるだけ外出を避け、人混みに近づかないなどの対策も効果的だという」
高木 麻疹みたいだと強く思ったのは、立ちんぼの取材をしていた時のことです。ちょっとお金がほしいと思ったとき「友だちに聞いた」「歌舞伎町で声をかけられた」といったキッカケで売春という麻疹に感染して、1週間のうちにサッと稼いで手を引く女のコもいますから。
そう考えると、予防接種に当たるのが家庭環境です。フラフラと繁華街に行かないようにするのも、親の監視でなんとかしなければいけません。ただし麻疹と異なるのは、いくらワクチンを打ったとしても、一度売春に手を出したコには再感染の可能性が残ります。
――麻疹ですか。女子高生たちにはなんとか罹患しないように生きていってほしいものです。では、最後に高木さんは今後どのような取材をしていきたいですか?
高木 「裏社会と風俗」というテーマには取り組もうとしていますね。みかじめ料ってどういうものか、実態を知ってみたいじゃないですか。慎重に動きたいとは思っています。
僕には憧れのライターさんがいます。『男と女の性犯罪実録調書』 (鉄人文庫) という本を出されている諸岡宏樹さんです。『週刊実話』で連載されているんですが、これが面白い。性犯罪の事件モノもいつかやりたいので、これを読んで興味を持った方がいれば、ぜひお声がけください。
それにしても「女子高生売春」は、著者の前作『売春島「最後の桃源郷」渡鹿野島ルポ』(彩図社)に続いて極めて重いテーマで、答えのない世界だ。だからこそ人は惹きつけられるのかもしれない。高木瑞穂氏の次作は、どのような方向に転がっていくのか、期待しながら待つことにしよう。
おわり
高木瑞穂(たかぎ・みずほ)
ノンフィクションライター。月刊誌編集長、週刊誌記者を経てフリーランスとなる。社会・風俗の犯罪事件をテーマとする。著書に『売春島「最後の桃源郷」渡鹿野島ルポ』(彩図社)など。
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