タイ仏教僧が精神障害者をボコボコにする驚愕映像が流出! 右フックからの…仏の教えを完全に忘れた”ある執着心”とは!?
「Daily Mail」によると、この日の朝、被害者はサティット氏の息子に怪我をさせてしまったらしく、サティット氏はそのことに怒り心頭だったようだ。「なるほど、大事な息子に怪我させたのなら僧侶といえども怒るわけだ」……とはいかない。家族への愛は世間的には当たり前であるが、仏教的には執着の対象にもなる。
だからこそ、ブッダは家族を捨て苦行生活に入ったのだし、出家制度も世間から隔離されるためのシステムである。父親として息子を愛していることはよく分かるが、仏教僧としてはいかがなものだろうか。
禅仏教には、「南泉斬猫」(なんぜんざんびょう)という公案(禅問答)がある。南泉という禅師が、あまりにもかわいい子猫を取り合って弟子2人が喧嘩をしているのを目撃、猫を取り上げ「何か一言言ってみろ、言わないと猫を殺す」と弟子たちに言い放つが、弟子らは沈黙してしまい、南泉は猫を切り殺す。後に、南泉は趙州という僧にその一件を話し「お前だったらどうするか?」と問いかけたところ、趙州は草履を脱ぎ頭に乗せて立ち去った。それを見た南泉は、「ああ、お前がいたら猫を殺さずに済んだのに」と呟くという話だ。
問答においては、趙州の奇妙な行動が問題となるが、ここで注目したいのは、南泉が躊躇することなく執着の対象となっていた猫を切り殺した点である。殺された猫はかわいそうだが、執着を生み、修行の邪魔となる対象を排除するこの姿勢こそ仏教的態度だといえるだろう。
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