激レア雷「ポジティブライトニング」が超絶クレイジー! 通常の雷の10倍の威力、もはや落雷ではなく爆雷=米
落雷はありふれた自然現象だが、その瞬間を映像にとらえることはとても難しい。先日米国で、雷が駐車場に落ちたその瞬間が偶然にも撮影された。しかも、その雷は通常の雷より威力の強い、珍しい種類の雷だったという。米国の複数ニュースメディアが報じている。
5月4日、米フロリダ州マイアミの北部にあるボイントンビーチでは、大雨と落雷が観測されていた。エリカ・ハイトさんはボイントンビーチの自宅にいて、屋外の様子を家族に伝えるために、スマートフォンで窓越しに駐車場を撮影していた。するとちょうどその時、エリカさんの目と鼻の先に赤い閃光が走り、辺りには轟音が鳴り響いた。雷が落ちたのだ。
動画には、駐車場奥の茂みに雷が何度も落ちる様子が見事にとらえられていた。赤い光とともに激しい音が発生し、撮影者のエリカさんは悲鳴をあげてとっさに窓から離れている。雷が落ちたのはコンクリート製のゴミ置場だったそうで、幸いにも人的・物的な被害はなかったようだ。
「クレイジーでした。人生でこんなことは二度とないでしょうね」(エリカさん)
彼女の動画は話題を呼び、テレビニュースにも取り上げられた。米ニュースメディア「The Palm Beach Post」がYouTubeに投稿した動画はすでに33万回以上再生されている。
報道によると、この動画で撮影された落雷は通常の10倍ほどの威力がある連続的な「ポジティブライトニング(正極性落雷)」だったということだ。雲の上部に蓄積した正電荷が地面に向かって起こる雷である。アメリカ国立気象局によると、ポジティブライトニングは雷のうちの5〜10%ほどにすぎないが、その威力は大変危険で、火事や電線の故障といった大きな被害の原因となっているそうだ。
これからの季節、日本でも落雷が増加する。ぞっとするような瞬間をとらえた映像は、落雷の恐ろしさを改めて教えてくれる。もし屋外にいる時に雷が鳴り始めたら、すみやかに自動車の中やコンクリート製の建物に避難しよう。
参考:「The Palm Beach Post」「National Weather Service」「YouTube」ほか
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