テスラの半自動運転で“居眠り”頻発、高速道路で“爆睡”も! 交通事故むしろ増える… 自動運転と運転支援の違いを理解せよ!
■ユーザーは運転支援と自動運転の違いを理解していない
かつてテスラは2018年中にも“完全自動運転”を実現すると豪語していたが、残念ながら間に合わず、今春に発表された同社最新の自動運転技術も厳密な意味では完全自動運転技術ではないといわれている。科学系メディア「Science Alert」の記事によれば、完全自動運転の技術が実現する日は近づいているのではなく、むしろ遠ざかっているのではないかとも指摘しているのだ。
アメリカの高速道路安全当局は5つのレベルの運転支援技術を定めている。
レベル1はいくつかの運転支援機能のみを使った技術で、レベル5がいわゆる完全自動運転で搭乗者が一切操縦することなく走行が可能な技術である。テスラ車の自動運転技術は最新型のものではレベル3で、現行車両の多くはレベル2であるとされている。
「自動運転は車をその車線内で自動的に操縦し、加速し、そしてブレーキをかけることを可能にします。現在の自動運転機能はアクティブなドライバーを必要としており、自律的な車両にはなりません」と、テスラのウェブサイトには明記されている。テスラも同社の車両が完全自動運転ではないと注記しているのだ。
レベル4、レベル5へと開発を進めていくことは驚くほど困難であることがすでに証明されており、そして想定よりも長い時間がかかることが見込まれるという。
「Forbes」誌のランス・エリオット氏は、イーロン・マスク氏が設定している完全自動運転が実現する期日(2020年)に懐疑的だ。
「テスラの車が今年から来年にかけてレベル5の完全自動運転車のパフォーマンスを発揮するという根拠を証明するものは今もありません」(ランス・エリオット氏)
そして理由がどうであれ、一部のユーザーは明らかに先進的な運転支援機能と完全自動運転の違いを理解していないということだ。
それでも高速道路などでオートパイロット機能を活用するドライバーが今後さらに増えてくることはほぼ確実視されている。自動運転技術の普及でドライバーが怠惰で愚かになっていくのだとすれば深刻な問題に発展しかねないのだろう。
参考:「Science Alert」、「IFL Science」、ほか
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