ジェンダーバランスを正すため“女性のみ応募可”にしたオランダの大学求人に議論紛糾! 「危険なこと」「大胆に状況改善」

 いわゆる「男女共同参画社会」を目指して各種の取り組みが行なわれているが、時には“強攻策”が必要ということなのかもしれない。オランダの大学で男性は応募できないアカデミック職のハイキャリア求人が開始されたのだ――。

■女性のみ応募可のハイキャリア求人に賛否両論

 オランダ・アイントホーフェン工科大学はこの7月1日から女性のみが応募できる永続勤務のアカデミック求人を開始している。将来的には准教授や教授になることを見込んだハイレベルのポジションで、ひとまず6カ月間は女性からの応募しか受け付けないことをアナウンスしている。

「私たちは長い間、ジェンダーバランスについて話し合ってきました。そこにはあらゆる種類のソフトな対策とリップサービスが行なわれていますが、事態はまだまだひどい状況にあります」と同大学のロバート・ジャン・スミッツ学長は語る。6カ月の応募期間で相応しい人物がいなかった場合は、男性の応募も可能にすることを見込んでいるが、選考委員には少なくとも1名の女性(両性ともに1人以上)を候補者に含めることが求められているということだ。

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「RT」の記事より

 アイントホーフェン工科大学では現在、女性が占める割合が助教授で29%、准教授と教授を合わせて15%であるという。これを助教授は50%、准教授と教授で35%まで女性の割合を高めたい方針であるということだ。

 学校側の思惑がいわば丸見えのこの“強攻策”は、やはりというべきなのか賛否両論のようだ。ロシアの国営系メディア「RT」の記事では、この件に関して2人の女性の見解を紹介している。

 イギリス人女性コメディアンのケイト・スマスウェイト氏は、アイントホーフェン工科大学の“強攻策”に大賛成であるという。なぜなら今日の社会は完全に“男性向け”に作られているからであるとのことだ。

「若い女性が自分がやりたいと思う仕事をして、権力のある立場にある女性を実際に目にしていないと、(男女共同参画の)進捗は遅くなります。女性がトップの地位にいなければ、ほかの女性にとってバリアを突破するのは難しくなります。ですからこの機会を利用してよいのです」(ケイト・スマスウェイト氏)

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ケイト・スマスウェイト氏 画像は「YouTube」より

 今回の“強攻策”は、女性が社会で直面している障害を克服するために「多くの時間とエネルギーを費やすことなく」、女性が「最大限の可能性」を発揮できるようにするための手段の1つであるとスマスウェイト氏は主張しているのだ。

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