熊本の逃走男、藤木寿人の人脈が怪しすぎる!密売歴40年『実録シャブ屋』著者も緊急コメント、”覚せい剤”入手は元議員秘書の看板を…!?

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藤木寿人(国会議員元秘書)

 熊本県警が、ガサ入れを拒否し逃走しようとした元衆議院議員秘書・職業不詳・藤木寿人容疑者(43)を取り逃がした。

 捜査関係者の話によると、7月9日午前7時半過ぎ、熊本市西区に住む藤木容疑者に覚せい剤取締法の疑いで家宅捜査令状を執行する際に、藤木がそれを拒否。玄関前に止めてあった紫色のトヨタ“ハリア”という特徴のある車に乗り込み、静止しようとした6人の警察官を振り切って逃走したという。

 しかも、警察官はそれぞれ10日から2週間の軽傷を負っている状態だそうだ。

 熊本県警は藤木容疑者を全国に指名手配し、名前と顔写真を公開した。

 藤木容疑者は、自民党の要職を数多く務める野田毅衆議院議員の私設秘書を務めていた2015年にも、同じ覚醒剤事案で逮捕・起訴され懲役1年6カ月・執行猶予3年の実刑判決を受けていた。その際、野田毅議員事務所は“依願退職”という措置を取ったという。

 4年前ということは執行猶予が切れた直後の犯罪なのか。それとも常習していたのであろうか。

 その心理を『実録シャブ屋』(洋泉社)『シャブ屋の懺悔 西成密売四十年』(KADOKAWA)の著者で、現在は薬物更生支援施設「だるま塾」を主宰する照氏は次のようにトカナの取材に答えた。

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シャブ屋の懺悔 西成密売四十年

「常習していたんでしょうね。覚醒剤が入っている人間の心理とすれば、警察官が10人いても体内に覚醒剤が入っていたら逃げたくなりますよ。体内から反応が消えるのが1週間ですから、その間逃げきろうとしたのでしょう。1回目の逮捕からまだ間もないですし、逮捕されたら間違いなく実刑です。それを避けるために逃げたのでしょう」とコメントを寄せた。

 また、藤木寿人容疑者の周りには怪しい人脈も多くいたという。

「元代議士秘書の看板を利用して、闇社会に漬かってしまう人間は意外と多いのです。容疑者も、反社会的勢力と平気で付き合っていたという証言もあるので、”看板”を利用してたり利用されたりで、覚せい剤が簡単に入手できる立場に至るまで関係ができあがっていったのでしょう。元代議士秘書の肩書は地方では大きい看板ですから」(大手全国紙記者)

 6月に横浜地検での逃走劇で話題になった小林誠容疑者の騒動から時間が空かないうちでの事件となったが、こうも取り逃がす警察当局は容疑者が逃げ心理を果たして分かっているのだろうかと疑いたくもなる。

 現在、逃走時に乗っていた車も未だに発見されていない。藤木寿人容疑者の特徴は、身長約175センチでやせ型、逃走時には上下ベージュの作業着を着用していた。逃走に使った紫色のトヨタ・ハリアーのナンバーは「熊本335 や 1021」である。熊本県警では250人体制で捜査を続けている――。

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文=中野敏夫

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