千葉県で60年前にタイムトリップできる場所が存在! 昭和の団地の一室を完全に訪れた気持ちになれる施設「松戸市立博物館」がアツい!

 早朝に電車に乗り、千葉県松戸市の新八柱駅で下車した。松戸市にはずいぶん昔にいかがわしいお店の取材かなにかで訪れたことがあったが、新八柱駅で降りるのははじめてだった。

 駅から出ると、新京成線の線路沿いに北へテクテクと歩いていく。駅前はお店も多く栄えていたがしばらく歩くとかなり寂しい道になった。

 そして20分ほど歩いて『松戸市立博物館』に到着した。外から見ると、館内はかなり暗く、ひょっとして閉館してる? と思ったが、オープンしていた。かなり薄暗い館内だった。

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 朝の10時前に到着したのだが、そんなに早い時間に地方の博物館に来る人はいないようだ。

 300円の入場料を払って、館内に入る。

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 最初のコーナーにはガラスコーナーに石器が入っていた。先に進むと縄文時代の暮らしが紹介されていた。

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『松戸市博物館』は旧石器時代から、現代まで時代をたどりながら事物やジオラマなどを見ていく。テーマが一貫しているので、とても見やすい展示だった。ただもちろん、松戸に思い入れがある人のほうが見ていて楽しいだろう。

 食べられていた動物(鹿、鯛、クジラ)の骨、古代の壷などの食器などを見ながら現在に向かって歩いていく。

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 ところどころに職員さんがいるが、客は完全に僕一人だ。広い博物館を一人で歩くのは、気持ちよさがある反面、うっすらと恐怖感も感じた。

 博物館に展示されている物には人の死に直結している物も多い。

 四角い棺の中には、古代人の男性の遺体を模した像が納められていた。棺の中には刀と矢とともに、子供もの遺体の像も入っていた。

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 中世の板状の薄い石で作られた古い墓が並んでいる。表面はすり減ってよく見えないが、神様や梵字、南無妙法蓮華経などが彫られている。

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 江戸時代に描かれた『庚申講掛軸』には、まがまがしい雰囲気を放つ帝釈天が描かれていた。右下には『東葛西領柴又村』と書かれている。『男はつらいよ』に出てくる、『経栄山題経寺』と関係あるのだろう。

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 帝釈天はもともとはヒンドゥー教などに出てくるインドラである。神々の王だから、好戦的な見た目なのもうなずける。

 そんなトカナファンが楽しめそうな物も、展示されていた。

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