昭和の団地の一室を完全に訪れた気持ちになれる施設「松戸市立博物館」がアツい!
千葉県で60年前にタイムトリップできる場所が存在! 昭和の団地の一室を完全に訪れた気持ちになれる施設「松戸市立博物館」がアツい!
カーペットが敷かれた室内には、ソファが置かれ、ステレオと白黒テレビが設置されていた。白黒テレビからは60年代のコマーシャルが流れていた。陽気にバヤリースの宣伝をする声が印象的だった。古い扇風機、黒電話など家具も懐かしい。
隣の部屋には、古いミッキーマウスのぬいぐるみが飾られたベビーベッド、足ふみ式のミシンなどが置かれていた。
当時にしては珍しかった洋式トイレ、木製の風呂おけなどが超リアルに再現してあった。玄関周りや、階段の様子も本当によくできている。
一人で室内を歩いていると、昭和の臭いがジリジリと脳を焼くような錯覚を覚えた。強い既視感を感じた。まるでタイムスリップをしたような気持になる。
僕が小学生だった1980年代とは20年近いズレがある。たしかに電化製品は何世代も前のものが多いが、タンスやミシンなどの家具は同じ類だった。そして室内のサイズ感や家具の配置が、小学生の時に遊びに行ったアノ部屋を思い出し、気分が悪くなってきた。実はここに来て当時のことを思い出したので、最初の文章を書かせてもらったのだ。
僕の家の近くにあった団地は1967年に建てられており、雰囲気がそっくりなのは当たり前だった。
いったん外に出ると、松戸市の歴史を掘り下げるようなコーナーがあった。
リアルな虚無僧の像や、松戸生まれの二十世紀梨の歴史など、楽しく観ることができた。
歴史を考える時、自分が生きている今は過去からは切り離された『確固たる今』だと思いがちだ。まるで映画のように過去を見てしまうが、歴史はもろにつながっているのだ。みんな歴史の中で生きてそのうち死ぬ。見慣れた風景もそのうちなくなる。
博物館内に団地が再現された時、「なんでわざわざどこにでもある団地なんか再現するんだ?」 という声も上がったという。確かに今はそうかもしれないが、50年後には当時の団地は博物館の中にしか残っていないかもしれない。
昭和生まれの人は、一時のノスタルジーを楽しむために『松戸市立博物館』を訪れてみてはいかがだろうか?
参考:「松戸市立博物館」
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2024.10.02 20:00心霊千葉県で60年前にタイムトリップできる場所が存在! 昭和の団地の一室を完全に訪れた気持ちになれる施設「松戸市立博物館」がアツい!のページです。村田らむ、団地、千葉県松戸市、松戸市立博物館などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで