香港デモが完全にSF化していた! レーザービームが飛び交い、顔認証システムめぐる攻防… ハンパない未来感!

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画像は「Twitter」より引用

 犯罪容疑者の中国本土への引き渡しを認める「逃亡犯条例改正案」に反対する香港デモが長期化するなか、注目されているのがデモ隊のハイテク技術だ。

 米誌「The Washington Post」(8月1日付)によると、デモ隊は高出力のレーザービームを使用し、顔認証システムを無効化しているというのだ。少し前に香港デモ参加者が、鎮圧部隊が投げた催涙ガスを見事な連携プレーで回収する映像が話題になったが、今回の映像も圧巻だ。

・「Hong Kong protesters are using lasers to distract and confuse. Police are shining lights right back」(The Washington Post)

 その様子をフリージャーナリストのAlessandraさんが、「中国の人工知能に対するサイバー戦争」というコメントとともにツイッターに投稿し、欧米でも大きな話題になっている。

かなり離れた場所から警官隊に向けて、青と緑のレーザーが照射されている。なかなかSFチックな光景だ。

 なぜレーザーなのか? それは、デモ隊が身元の特定による個別逮捕を何より恐れているからだ。デモの前線にいる参加者は顔を隠すのみならず、靴のブランド名も隠すほどの周到ぶりである。だが、それでも監視カメラや警察隊のカメラは彼らにとって脅威となっている。

 すでに100人以上が政情不安を引き起こした罪で起訴されており、うち40人は暴動罪で最高10年の懲役刑が課される恐れがあるという。とにかく、身バレは彼らにとって一大事なのだ。

 そこでデモ参加者は、身元の特定を避けるために高出力レーザーを使用し、カメラで撮影されないようにしているわけだ。また、鎮圧部隊の顔を狙い、ひるませることで、催涙ガスの投擲やゴム弾の発射を邪魔する狙いもあるという。

 レーザーを使ったデモ活動は2013年のエジプトでもあった。タハリール広場に大統領の辞任を求めて集まったデモ隊が、上空を飛行する軍のヘリコプターに向かって一斉にレーザーを照射したのだ。その映像は芸術的ですらある。

 徐々に戦慣れしてきた香港のデモ参加者たちだが、今後いったいどんなハイテクデモを繰り広げてくれるのだろうか?

参考:「Washington Post」、ほか

TOCANA編集部

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