「サイボーグは我々を植物のように扱う」ガイア理論提唱者が警告! ノバセーン時代到来へ
地球の次の主役は人類から“サイボーグ”に移ると主張して注目を集めているガイア理論の提唱者、ジェームズ・ラブロック氏だが、その“移譲劇”と、さらにその後の世界の詳細についても口を開いている。サイボーグによる地球管理は“バラ色の未来”なのだろうか。
■地球の主役は人類からサイボーグへ
今年8月のトカナの記事でジェームズ・ラブロック氏の新たな知見を紹介したが、米NBC傘下のウェブメディア「MACH」の記事では、ラブロック氏の新著『Novacene: The Coming Age Of Hyperintelligence』で展開されている地球の未来についての話は、さらに切り込んだ内容に及んでいる。
復習にもなるが、我々の地球はすでに次の時代、ノバセーン(Novacene)へと移行を始めていて、今世紀中にも地球の“主役”の地位が我々人類から“サイボーグ”へと譲り渡されることを主張しているのが、“ガイア理論”で有名なイギリスの科学者で作家のジェームズ・ラブロック氏である。
そして今日の気候変動など、地球の持続可能性の問題に対処するために、サイボーグの持つスーパーインテリジェンスは“希望”であり、人類はサイボーグと協力して今後地球上でサバイバルしていかなくてはならないというところまでが、前回の話になる。
もちろん現在、人工知能(AI)が目覚ましい勢いで進化を遂げているのはご存じの通りだが、ラブロック氏によれば、今後どこかの時点でAIが“サイボーグ”を作り上げるということだ。つまりAIが独力で進化させた姿がサイボーグということなる。
「おそらく、人間が作った人工知能であるアルファ碁のような“前駆体”から、新しい形の知的生命が出現する可能性が高いようです」(ラブロック氏)
地球の次のサイボーグは我々人間が作り上げたものではなく、AIが独自に生み出すものであったのだ。そしてすでに突入しているノバセーンの時代は、地上に一般的な生命がいる最後の時代、つまり今後地上に生命はいなくなるとラブロック氏は話している。サイボーグの登場は地球の存続にとっての“希望”にはなるものの、長い目で見れば人類が“退場”する道のりになりそうである。
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