嫁不足に悩む寒村で受け継がれた“近親相姦”の実態! 悲劇連発も、おぞましき風習は継続し…=東北
2019.09.28 18:00
【日本奇習紀行シリーズ 東北地方】
親子や兄弟姉妹など、いわゆる“禁断の関係”というものが、世の中には少なからず存在しているが、そうした“禁断の関係”に対する人々の想いは、時として、奇妙な習慣・風習を生み出してしまう性質を持っているのかもしれない。
「そらね、今の人らからすると、おかしなことでしかないのかもわからんけど、当時はそれが当たり前だったわけ。なにせ嫁も来なけりゃ、子供も生まれやしない。そうなれば、いずれは村がなくなってしまうもんだからね」
その昔、東北地方のとある地域で行われていたという、近親相姦についてそう語るのは、幼い頃に隣県より転居し、当地で育ったという農業・佐川道行さん(仮名・81)。佐川さんの話によると、もともと深刻な嫁不足に悩まされてきたという当地においては、昭和初期まで、近親者による子作りが、当たり前のように行われてきたのだという。
「普通に考えればね、血が濃すぎるということでさ、兄弟姉妹はもちろんのこと、イトコ同士でさえも、結婚することはないでしょ。けれどもね、このあたりじゃ、昔から本当に嫁がこないものだからね、そのままにしておくと、誰一人結婚できずに、血が絶えてしまうわけ。だからね、姉と弟とか、兄と妹とか、そういう組み合わせで、せっせと子作りに励んでいたものなんだよ」
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