地球上で生命の存在しない場所が発見される! 最果ての“死地”…
■水があれば生命が存在するはずだと考えるのは早計
最も過酷なプールでも、厳密には単細胞生物のDNAの痕跡が検出されたというが、諸条件を勘案すると、このわずかなDNAの痕跡は、観光客や風によって運ばれた近隣にある塩原(salt plain)のものである可能性が高い研究チームは結論づけている。
さらに電子顕微鏡を使用した分析で、プールから採取したサンプルの中に「バイオモルフ(biomorph)」と呼ばれる有機的形態や、鉱物沈殿物(mineral precipitates)を検出したのだが、これらは生物の痕跡ではなく“ニセモノ”であるため、研究者は注意しなければならないと指摘している。

たとえばもし今後の宇宙探査において、火星の地表などからこのバイオモルフや鉱物沈殿物が採取できた時、これを生命の痕跡だと“誤解”する可能性が高まるということだ。
ともあれ今回の研究は、宇宙探査の面からはやや残念なものになったと言わざるを得ない。水と酸素のある地球上においても生命が存在できない“死地”があるならば、水の存在が確認された地球外惑星であっても、そこで生命が存在するはずだと考えるのは早計であることになる。
「(生命の存在に関し)水は必要かもしれませんが、水だけが問題ではありません」とガルシア博士は語る。
さらに研究を深めていかなければならないことを研究チームは自認しているが、もちろん地球外生命体の発見の道が閉ざされたわけではないことだけは、ここで確認しておきたい。
参考:「Live Science」、「EurekAlert!」ほか
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