コンゴ最強オシャレ集団「サプール」のファッションショーがヤバイ! 東京でのイベント情報も

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 サプールというのは、フランス語で<Société des ambianceurs et des personnes élégantes>と書く。これを日本語に訳すと「エレガントにお洒落を楽しみ、人生をエンジョイする人々の集まり」とでもなるだろう。サプールの発祥は、現在のコンゴ共和国(のある土地)だ。コンゴ共和国という国ができる前、もう90年くらい前には、その文化があった。コンゴ共和国とコンゴ民主共和国は、コンゴ川を挟んで、隣り合わせの国となっている。コンゴ共和国側で花開いた文化が現在のコンゴ民主共和国側に飛び火した。

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 そして、ショー後半のパーティタイムは、これまたアリエナイ展開が待っていた。在日コンゴ人バンドであるイーグルス・ビジョンの演奏にロビー氏が飛び入りしたのだ。彼が歌ったのは、パパ・ウェンバ(2016年に死去)の『Kaokoko Korobo』という曲。これには、集まった観客も度肝を抜かれていた。時々、リンガラ語のスラングも使っていたが、そこにいた人は誰も分からなかったことだろう。ここは、自分ひとりでニヤニヤさせてもらった。ロビー氏は、ステージにお客さんを上げて、ショーを盛り上げていた。

 パパ・ウェンバと言えば、1976年にヴィヴァ・ラ・ムジーカという自身のオルケストル(バンド)を結成して、音楽の中にファッションを取り入れたことで知られるミュージシャンだ。これによって、ザイール共和国(現在のコンゴ民主共和国)では、すっかり廃れていたサプールという文化が復活した。パパ・ウェンバは、ジャン・ポール=ゴルチェやマリオ・ヴァレンチーノ、ヨージ・ヤマモトなどといったブランドものの洋服を着てステージに上がったことでも知られている。80年代には、来日コンサートも行っている。

 ロビー氏は、サプールであると同時に歌手でもある。父は、有名なサプールで作詞家でもあるモドゴ・ジャン・フラン・コ・フェーレ氏だ。モドゴ氏は、パパ・ウェンバの友人になる。ショーを観に来ていた男性に話を聞いた。

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「僕は普段ファッションショーを観ることってないんですけど、今日は友人に誘われて来ました。サプールの明快な色彩は、見ていて気持ちが良かったです。やっぱり、その魅力を引き出しているのは、モデルさんの力なのかなと思います。ステップの踏み方は、日本人にはない感覚があって印象的でした。何というか、異質で、とても惹かれました。洋服の色が派手ですが、堂々と着こなしているのを見ると嫌な感じが全然しないです。身なりは、その人の内面を反映しているって聞いたことがありますが、逆に、あのような服を着て過ごせたら、素敵な人になれるんじゃないかなと思いました」(東京都在住で大学生のむらおかこうたろうさん)

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