「我々は既にブラックホールに飲み込まれている」東大卒の宇宙論者インタビュー!
「我々は既にブラックホールに飲み込まれている。暗黒物質もない」東大卒の宇宙論者インタビュー! 宇宙人やタイムトラベラーの根拠も!
――王山さんは昔、フジテレビのカルトQの『ホーキング』の回に出演されていましたよね。ホーキング博士が亡くなった今、そのような宇宙論を提唱している科学者はいるのですか。
王山:いや、それがいないのが不満なんです。宇宙論では100年ぐらい前にも「宇宙は光を媒介するエーテルで満たされている」とか「水星の軌道のずれを説明できるのはその内側を回る惑星バルカンが存在するからだ」といった理論が提唱されたことがありました。でもいくら観測しても実験してもそのようなものが発見されない。それがアインシュタインの相対性理論の登場で幻だということがわかるという歴史につながった。
――だからダークエネルギーもその類だと(笑)
王山:そもそも現代の宇宙物理学だと、ダークエネルギーもそうですが、何がビッグバンを引き起こしたのかすら理論化されていない。でも、簡単な前提を置くことで、ビッグバンが起きた理由から、私たちの宇宙が加速膨張していることまで全部説明できるんですよ。
――それができたら本当にすごいですね。
王山:簡単な話なんです。私たちの宇宙はビッグバン以前は大きなブラックホールだった。これは普通にイメージしたらそうなりますよね。宇宙の膨張を逆算すればすべての銀河はビッグバン時点ではひとつの点に戻るのですから。
――そうだったとしてそれが爆発するには?
王山:もっと大きな超巨大ブラックホールにわたしたちのブラックホールが落ちたんです。だからその引力で私たちの宇宙は大爆発した。
――ブラックホールに落ちて、その中で私たちが存在していると!
王山:小さいブラックホールだと落ちたらすぐにばらばらに分解されちゃいますよね。でも非常に大きいブラックホールだったら、落ちて引力で大爆発を起こしても、その後まだ137億年たっても宇宙は広がる状態をキープできるんです。今は徐々に宇宙がそのブラックホールに吸い寄せられているので、宇宙が加速膨張しているように見える。ダークエネルギーの正体は超巨大ブラックホールの重力エネルギーだったんです。
――読んでみたいです。いつ本になるのでしょうか。
王山:まだ原稿を書きながら出版社を探しているところです。だからnoteで無料で読めるようにしてあります。今のうちですからぜひ読んで感想を聞かせてください。
――承知しました。さっそく読んでみたいと思います。今日はどうもありがとうございました。
王山:こちらこそありがとうございました。
・王山覚のnote
王山覚
王山覚。自称SF作家。ITやAIの仕事をしているいい歳をしたオトナだがいまだに中二病。物理は東大生時代に学んだものが最終学歴。大学でセンセイもやっている。カルトQ「ホーキング」の回に出場経験あり。
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2024.10.02 20:00心霊「我々は既にブラックホールに飲み込まれている。暗黒物質もない」東大卒の宇宙論者インタビュー! 宇宙人やタイムトラベラーの根拠も!のページです。宇宙人、エイリアン、タイムトラベラー、王山覚、宇宙論などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで